- Q&A
相続登記を忘れていませんか?亡き両親の不動産名義と相続手続きの疑問を徹底解説!

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
* 親が亡くなると、自動的に子どもの名義になるわけではないのでしょうか?
* 家の売却やその他の不動産に関する手続きをする場合、親が名義人だと、私一存でできるのでしょうか?
不動産の所有権(その不動産を自由に使う権利)は、登記簿(不動産の所有者や権利関係を記録した公的な帳簿)に記録されます。 相続が発生した場合、被相続人(亡くなった人)の不動産の所有権は、法定相続人(法律で相続権を持つ人)に相続されます。しかし、相続によって所有権が移転したとしても、それはあくまで法律上の話です。 **登記簿に相続人の名義が記載されない限り、所有権の移転は完了したとは言えません**。これが、今回の質問の核心となる「相続登記」です。相続登記とは、相続によって所有権が移転したことを登記簿に記録する手続きのことです。(登記=公的な記録に残すこと)
質問者様のおっしゃる通り、ご両親が亡くなったからといって、自動的にご兄弟の皆様の名義に不動産の所有権が移転するわけではありません。 固定資産税の通知がご父親名義なのは、相続登記がまだされていないためです。 家屋などの売却やその他の不動産に関する手続きを行うには、まず相続登記を行い、ご兄弟の皆様の名義に所有権を移転する必要があります。 私一存でできる手続きは、相続登記が完了するまでは、ほとんどありません。
相続登記は、民法(日本の私法の基本法)に基づいて行われます。 相続登記を怠ると、様々な不利益を被る可能性があります。例えば、固定資産税の滞納、相続人間でのトラブル、不動産売却時のトラブルなどが考えられます。 また、相続開始から3年以内であれば、相続税の申告と納税が必要になります。(相続税は、一定以上の遺産額がある場合に課税されます)
多くの方が、相続手続き=相続税の申告と誤解しがちです。 相続税の申告は相続財産の評価と納税を行う手続きですが、相続登記は所有権の移転を公的に証明する手続きです。 どちらも重要な手続きですが、別物であることを理解する必要があります。 相続税の申告が完了していても、相続登記が完了していなければ、不動産の名義は被相続人のままです。
相続登記は、司法書士(法律に関する専門的な知識を持つ国家資格者)に依頼するのが一般的です。 司法書士は、相続登記に必要な書類の作成や手続きを代行してくれます。 ご兄弟で話し合い、信頼できる司法書士を選んで依頼しましょう。 費用は、不動産の規模や相続人の数などによって異なりますが、数万円から数十万円程度が相場です。 早めの手続きを強くお勧めします。
相続に関する手続きは複雑で、専門知識が必要です。 相続人間で意見が合わない場合、遺産分割協議(相続財産の分け方を決める協議)が難航する可能性があります。 また、不動産以外にも、預金、株式、生命保険など様々な相続財産がある場合、専門家のサポートが必要となるでしょう。 相続にまつわるトラブルを避けるためにも、司法書士や税理士(税金に関する専門家)などの専門家に相談することをお勧めします。
両親の不動産の名義変更には、相続登記が必須です。相続登記は、相続税の申告とは別の手続きであり、所有権の移転を公的に証明するために必要です。 相続登記を怠ると、様々な不利益を被る可能性があるため、早急に司法書士などの専門家に相談し、手続きを進めることを強くお勧めします。 ご兄弟間でしっかり話し合い、円滑な相続手続きを進めていきましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック