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相続登記を怠るとどうなる?亡父名義の家の名義変更とリスク徹底解説
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母が知人から「名義変更はお金もかかるし、ほったらかしでいい」と言われたらしく、名義変更をしないと言っています。名義変更をしないと、どのような問題があるのか不安です。
ご質問は、相続(相続人となった方が、亡くなった方の財産を承継すること)と、それに伴う名義変更(不動産の登記簿に所有者を変更すること)に関するものです。 亡くなった方の名義のままでは、法律上、相続人であるあなたとご姉が所有者として認められていません。 相続登記(相続によって所有権が移転したことを法務局に登録すること)を行うことで、正式に所有者として認められます。
母のおっしゃる通り、相続登記には費用がかかります。しかし、放置することによるリスクの方がはるかに大きいです。 名義変更をしないと、売却や抵当権設定(家を担保にしてお金を借りること)といった重要な手続きができません。 また、相続人間でトラブルになった場合、解決が非常に困難になります。さらに、相続税の申告にも影響します。
相続に関する法律は、民法(特に相続に関する規定)と、不動産登記に関する法律(不動産登記法)です。 相続登記は、法律で義務付けられているわけではありませんが、相続が発生したことを明確にするために、極めて重要な手続きです。 相続登記をしないと、所有権の帰属が不明確になり、様々なトラブルにつながる可能性があります。
「名義変更は面倒で費用もかかるから、ほったらかしでいい」という考え方は危険です。 確かに費用はかかりますが、それは将来発生する可能性のある大きなトラブルや損失に比べれば、はるかに小さいものです。 また、手続きは専門家に依頼すればスムーズに進みます。
まず、相続関係を明らかにする必要があります。 戸籍謄本(戸籍の写し)を取得し、相続人であることを確認しましょう。 その後、司法書士(不動産登記手続きに詳しい専門家)に依頼して相続登記手続きを進めるのが一般的です。 司法書士は、必要な書類の作成や法務局への提出などを代行してくれます。 費用は、不動産の価格や手続きの複雑さによって異なりますが、数万円から数十万円程度です。
相続は複雑な手続きが多く、専門知識が必要です。 特に、相続人が複数いる場合や、不動産以外にも相続財産がある場合は、司法書士や税理士(税金に関する専門家)に相談することを強くお勧めします。 専門家であれば、適切なアドバイスと手続きのサポートをしてくれます。 自己判断で進めると、後からトラブルになる可能性があります。
亡くなった方の名義のまま不動産を放置すると、様々なリスクを負うことになります。 相続登記は、費用はかかりますが、将来のトラブルを未然に防ぐための重要な手続きです。 専門家に相談し、スムーズに手続きを進めることをおすすめします。 早めの対応が、あなたとご家族の安心につながります。
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