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相続登記申請書の書き方と登記記録への反映について徹底解説!被相続人名義の所有権保存登記申請の手順

【背景】
父が亡くなり、相続手続きを進めています。父名義で所有している土地に、相続人である私名義で所有権保存登記をしたいと思っています。

【悩み】
被相続人(父)名義での所有権保存登記の申請書の書き方が分かりません。申請に必要な書類や情報、そして最終的に登記記録にはどのように記載されるのかを知りたいです。申請書に記入する際に間違えると困るので、丁寧に教えていただけたら嬉しいです。

相続登記申請書は、相続関係説明図と遺産分割協議書を添付し、法務局へ申請します。登記記録には相続人の名義で所有権が記載されます。

相続登記の基礎知識:所有権保存登記とは?

まず、「所有権保存登記(しょゆうけんほぞんとうき)」とは何かを理解しましょう。これは、あなたが不動産の所有者であることを、公的に証明する手続きです。(登記簿(とうきぼ):不動産の所有者や権利関係を記録した公的な帳簿)にあなたの所有者としての権利を記録することで、第三者に対してもあなたの所有権を主張できるようになります。

相続が発生した場合、亡くなった方の名義のままでは、不動産の売買や抵当権の設定などができません。そのため、相続人が所有権を承継(しょうけい:権利や財産を引き継ぐこと)するためには、相続登記を行う必要があります。

今回のケースへの直接的な回答:被相続人名義の所有権保存登記申請

質問者様の場合は、亡くなったお父様の土地の所有権を相続するため、相続登記を行う必要があります。これは、所有権保存登記ではなく、「所有権移転登記(しょゆうけんいてんとっき)」という手続きになります。所有権保存登記は、まだ登記されていない不動産に対して行う手続きです。既に登記されている不動産の所有権を相続する場合には、所有権移転登記を行います。

申請に必要な書類は、大きく分けて以下の3つです。

  • 所有権移転登記申請書: 申請書には、土地の所在地、地番、面積などの情報に加え、相続人の氏名、住所、相続割合などを正確に記入する必要があります。
  • 相続関係説明図: 被相続人(亡くなった方)から質問者様までの相続関係を図解したものです。戸籍謄本(こせきとうほん)などを元に作成します。
  • 遺産分割協議書: 相続人全員で、遺産(この場合は土地)の分割方法について合意したことを証明する書類です。相続人が複数いる場合は必須です。全員の署名・押印が必要です。

その他、添付書類として、戸籍謄本、相続人の印鑑証明書、土地の登記簿謄本なども必要になります。

関係する法律や制度:民法と不動産登記法

相続登記は、民法(みんぽう:私人間の権利義務を定めた法律)と不動産登記法(ふどうさんとうきほう:不動産に関する登記手続きを定めた法律)に基づいて行われます。特に、相続に関する規定は民法に、登記手続きに関する規定は不動産登記法に定められています。

誤解されがちなポイント:所有権保存登記と所有権移転登記の違い

既に述べたとおり、所有権保存登記と所有権移転登記は全く異なる手続きです。所有権保存登記は、新たに不動産を取得した際に、初めて登記を行う手続きです。一方、所有権移転登記は、既に登記されている不動産の所有権が、相続などによって移転する際に必要な手続きです。質問者様のケースは、所有権移転登記が該当します。

実務的なアドバイスや具体例:申請書の書き方と注意点

申請書は、法務局のウェブサイトから様式をダウンロードできます。記入に迷う場合は、法務局の窓口で相談することも可能です。正確な情報を入力することが重要です。誤った情報を入力すると、登記が却下される可能性があります。

専門家に相談すべき場合とその理由:複雑な相続の場合

相続人が多く、遺産分割に複雑な事情がある場合、または、相続財産に抵当権などが設定されている場合は、司法書士(しほうしょし:不動産登記や相続手続きの専門家)に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに手続きを進めることができます。

まとめ:相続登記は専門家への相談も視野に

相続登記は、手続きが複雑で、ミスがあると大きなトラブルにつながる可能性があります。申請書類を準備し、法務局へ提出する際には、正確な情報と手続きを心がけましょう。必要に応じて、専門家である司法書士に相談することをお勧めします。 今回解説した内容を参考に、相続登記をスムーズに進めてください。

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