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相続税対策に遅すぎることはない!母の遺産分割と父の相続、どうすればいい?

【背景】
* 四年前に母が亡くなり、遺産は2000万円でした。
* 遺産分割をせずに、父の銀行口座に預けていました。
* 半年前に父が亡くなり、父の銀行口座には約6000万円残っています。
* 不動産などの他の遺産はありません。
* 父の遺産と母の未分割遺産が合算され、相続税の基礎控除を超える可能性があります。

【悩み】
母の遺産分割は、今からでもできますか? もしできるとしたら、どのように分割すれば良いのでしょうか? 相続税をなるべく少なくするために、どうすれば良いか悩んでいます。

母の遺産分割は可能です。相続税対策のため、速やかに手続きを進めましょう。

相続の基礎知識:相続開始と相続人の決定

相続(相続とは、被相続人が亡くなった際に、その財産が相続人へ移転することです)は、被相続人(亡くなった人)が亡くなった時点(相続開始時)で発生します。 質問者様のケースでは、まず4年前に母が亡くなった時点で相続が開始し、父、姉、質問者様の3名が相続人となりました。 相続開始時点での相続人の状況が重要です。

母の遺産分割:今からでも可能

はい、今からでも母の遺産分割は可能です。 相続開始から時間が経過していても、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を話し合って決めること)を行うことで、遺産を分割できます。 遺産分割協議書(遺産の分け方を記載した書面)を作成し、相続人全員で署名・押印することで法的効力を持ちます。

関係する法律:民法と相続税法

このケースでは、民法(私人間の権利義務を定めた法律)の相続に関する規定と、相続税法(相続税の課税に関する法律)が関係します。 民法は遺産分割の方法を、相続税法は相続税の計算方法を定めています。

誤解されがちなポイント:父の口座への預金

父の口座に母の遺産を預けたからといって、それが父の財産になったわけではありません。 あくまで、母の遺産は母の遺産として存在し続けます。 遺産分割協議がされていない状態では、法的にはまだ相続人全員が共有している状態です。

実務的なアドバイス:迅速な遺産分割協議

相続税の申告期限(相続税の申告は、相続開始から10ヶ月以内に行う必要があります)を考慮すると、迅速な遺産分割協議が重要です。 まずは、姉と話し合い、遺産分割協議書を作成しましょう。 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所への調停を申し立てることも可能です。 分割方法としては、現金で分割する、または特定の財産を誰かが相続するなど、様々な方法が考えられます。 税理士などの専門家に相談しながら、最適な方法を選択しましょう。

専門家に相談すべき場合

相続税の計算は複雑なため、専門家(税理士)に相談することを強くお勧めします。 特に、相続税の基礎控除(相続税がかからない金額。2023年現在、4,200万円)を超える可能性がある場合は、節税対策を検討する必要があります。 専門家であれば、相続税の申告方法や節税対策について適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ:相続は専門家の力を借りて

母の遺産分割は、今からでも可能です。 しかし、相続税の申告期限や複雑な税制を考慮すると、税理士などの専門家の力を借りて、迅速かつ適切な手続きを進めることが重要です。 早めの相談が、相続税の負担軽減につながります。 放置すると、かえって負担が増える可能性もあるため、まずは専門家にご相談ください。

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