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相続財産の一部相続は可能?預貯金と不動産を相続する孫の権利
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祖母の預貯金と不動産を全て相続する必要があるのか悩んでいます。一部だけ相続することは可能でしょうか?全部相続しなくても良い方法があれば教えてください。
相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産や権利義務が相続人に引き継がれることです。相続人は、法律で定められた親族です。今回のケースでは、質問者さんの父が先に亡くなっているため、質問者さんが祖母の相続人となります(代襲相続)。相続財産には、預貯金や不動産などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます。
はい、可能です。相続財産の一部だけを相続することは、法律上できません。しかし、相続放棄や限定承認という制度を利用することで、実質的に一部相続と同じ効果を得ることができます。
相続放棄とは、相続人であることを放棄し、一切の財産と債務を相続しないことを法務局に届け出る制度です(民法第915条)。相続放棄をすると、相続財産を受け継ぐ権利と義務の両方を放棄することになります。
限定承認とは、相続財産の範囲内で債務を支払うことを条件に相続財産を受け継ぐ制度です(民法第916条)。相続財産と債務の総額を把握した上で、相続するか否かを選択できます。債務の方が財産より多い場合は、相続放棄を選択する方が賢明です。
相続は必ず全部の財産を受け継ぐものという誤解がありますが、相続放棄や限定承認によって、その必要はありません。特に、債務が多い場合などは、相続放棄を選択することで、経済的なリスクを回避できます。
相続放棄や限定承認の手続きは、法務局で行います。期限がありますので、専門家(弁護士や司法書士)に相談し、適切な手続きを進めることが重要です。手続きには、相続開始を知った日から3ヶ月以内という期限があります。期限を過ぎると、相続放棄や限定承認ができなくなってしまう可能性があります。
また、不動産の相続には、相続登記という手続きが必要です。相続登記は、相続によって所有権が移転したことを法的に明確にする手続きで、専門家のサポートが必要となる場合があります。
相続手続きは複雑で、法律の知識が必要となる場面も多いです。相続放棄や限定承認の手続き、相続登記など、専門家のサポートが必要な場面もあります。迷う点があれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、不動産が含まれる場合や、債務の有無が不明な場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
相続は、法律に精通した専門家のサポートを受けることが重要です。相続放棄や限定承認といった制度を利用することで、状況に応じて柔軟に対応できます。迷ったらすぐに専門家に相談し、適切な手続きを進めましょう。 相続手続きは、期限が決められているものも多いので、早めの行動が大切です。
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