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相続財産共有地の担保ローン活用:1/12の代償金700万円は準備可能?

【背景】
父が亡くなり、相続財産として土地(公示価格2300万円)を共有することになりました。兄と私の2人で、私は11/12、兄は1/12の相続分です。兄とは遺産分割の話し合いができていません。

【悩み】
私の相続分である土地の11/12を担保にして不動産担保ローンを借り、兄への代償金(700万円)を用意することは可能でしょうか?可能であれば、どのような手続きが必要なのか知りたいです。

可能です。ただし、ローンの審査や担保評価、手続きに時間を要します。

1.相続と共有状態の基礎知識

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。相続財産が複数人で共有される場合、共有状態となります。共有状態では、各共有者は共有物全体に対する権利(持分)を持ちます。質問者様のケースでは、土地の11/12が質問者様、1/12がご兄弟の共有状態です。

2.今回のケースへの直接的な回答

質問者様の11/12の持分を担保に不動産担保ローンを組むことは、原則として可能です。銀行などの金融機関は、担保となる不動産の価値を評価し、ローンの可否、融資額を決定します。700万円の融資が受けられるかは、土地の評価額、質問者様の信用情報(信用スコア)、返済能力などが影響します。

3.関係する法律や制度

このケースに関係する法律は、民法(特に相続に関する規定)と、不動産登記法です。不動産担保ローンは、金融機関との契約に基づきます。土地の共有状態を解消するためには、遺産分割協議(相続人同士の話し合い)を行い、遺産分割協議書を作成するか、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てる必要があります。

4.誤解されがちなポイントの整理

「共有持分」を担保にローンを組むことは可能ですが、必ずしも融資が受けられるとは限りません。土地の評価額が公示価格と異なる場合や、土地に抵当権などの権利設定がある場合、融資が難しい、もしくは融資額が低くなる可能性があります。また、ローンの返済能力が認められない場合も融資は拒否されます。

5.実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、土地の評価額を正確に把握するために、不動産鑑定士に依頼して鑑定書を作成することをお勧めします。次に、複数の金融機関に相談し、金利や返済条件などを比較検討しましょう。担保評価額が低いと、希望額の融資が受けられない可能性があります。その場合は、追加の担保提供や連帯保証人を立てるなどの対応が必要になるかもしれません。

6.専門家に相談すべき場合とその理由

遺産分割が難航している場合、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。遺産分割協議がまとまらない場合、家庭裁判所に調停を申し立てることも可能です。また、不動産担保ローンの手続きや条件についても、専門家のアドバイスを受けることで、より有利な条件でローンを組むことができます。

7.まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

共有持分の土地を担保に不動産担保ローンを組むことは可能ですが、必ずしも700万円の融資が受けられるとは限りません。土地の評価額、質問者様の信用情報、返済能力、金融機関の審査基準などが影響します。遺産分割協議が難航する場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな手続きと有利な条件でのローン契約が可能になります。 事前に複数の金融機関に相談し、条件を比較検討することが重要です。

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