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相続開始から半年、叔父叔母から連絡なし!遺産分割協議はどうすれば?戸籍謄本と相続放棄の注意点
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叔父叔母から連絡がないため、相続手続きを進める方法がわかりません。相続人全員の承諾を得ないと遺産分割ができないのか、また、どのように手続きを進めていけばいいのか不安です。家の名義が祖母と母になっていることも気になっています。
相続(そうぞく)とは、人が亡くなった時(相続開始)、その人の財産(不動産、預金、債権など)や権利義務が、法律で定められた相続人(そうぞくにん)に引き継がれることです。相続人は、民法(みんぽう)によって定められており、まず第一順位として、配偶者(はいぐうしゃ)と子(こ)が挙げられます。質問者様のケースでは、ご主人の父が既に亡くなっているため、ご主人の祖母(被相続人:ひそうぞくにん)の相続人は、ご主人とその兄弟姉妹(叔父叔母)となります。
ご質問にある「相続人全員に相続の確認をしなければ分与することができない」というのは、基本的に正しいです。遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)を行うには、相続人全員の合意が必要です。叔父叔母から連絡がない状態では、協議を進めることができません。まずは、戸籍謄本(こせきとうほん)(被相続人の出生から死亡までの戸籍の記録)を取得し、相続人を正確に特定する必要があります。相続人全員に相続開始を通知し、遺産分割協議への参加を呼びかける必要があります。
相続に関する法律は、主に民法が規定しています。特に、相続の開始、相続人の範囲、遺産分割の方法などが詳細に定められています。また、相続放棄(そうぞくほうき)(相続する権利を放棄すること)の制度もあり、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所(かていさいばんしょ)に申し立てなければなりません。相続放棄をすれば、相続財産を受け継ぐ義務も責任もなくなります。
「相続人全員の同意」は、必ずしも全員が遺産分割協議に参加する必要があるという意味ではありません。例えば、相続放棄をした相続人は、協議に参加する必要はありません。また、相続財産が少額で、相続人全員が合意できる内容であれば、書面による合意でも可能です。ただし、複雑な相続や高額な財産の場合は、弁護士などの専門家への相談が推奨されます。
まず、ご主人の祖母に関する戸籍謄本を取得し、相続人を特定します。次に、叔父叔母に内容証明郵便(ないようしょうめいゆうびん)(証拠として残る郵便)で相続開始を通知し、遺産分割協議への参加を促します。協議の場では、遺産の目録(もくろく)(財産のリスト)を作成し、各相続人の相続分を決定します。家の名義が祖母と母親になっている点については、母親との協議が必要になります。母親が相続放棄をしない限り、母親も相続人として協議に参加する必要があります。
相続が複雑な場合、例えば、相続人が多数いる場合、高額な財産がある場合、争族(そうぞく)の可能性がある場合などは、弁護士や司法書士(しほうしょし)(法律に関する専門家)に相談することをお勧めします。専門家は、相続手続きの進め方、遺産分割の方法、相続税(そうぞくぜい)の申告(しんこく)などについて適切なアドバイスをしてくれます。
相続手続きは、法律知識や手続きに不慣れな方が単独で行うには困難な場合があります。戸籍謄本を取得し、相続人を特定した上で、相続人全員に相続開始を通知し、遺産分割協議を進めることが重要です。叔父叔母との連絡が取れない場合や、複雑な相続の場合は、専門家への相談を検討しましょう。相続放棄の期限や手続きについても、十分に理解しておく必要があります。
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