• Q&A
  • 相続開始前に受け取る配当金!有価証券の遺産分割は個別でできる?土地や預金と同時?詳細解説

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続開始前に受け取る配当金!有価証券の遺産分割は個別でできる?土地や預金と同時?詳細解説

質問の概要

【背景】
* 2020年8月に相続開始予定です。
* 遺産には、預金、土地・不動産、有価証券、生命保険が含まれています。
* 6月に有価証券の配当金を受け取ることができます。

【悩み】
相続開始前に、有価証券の配当金を各相続人の口座に振り込みたいと考えています。そのため、4~5月頃に証券会社で口座を開設し、配当金の自動振込を設定したいです。しかし、有価証券の遺産分割は他の遺産(預金、土地・不動産、生命保険など)と個別にできるのか、それとも一緒に分割しなければならないのかが分からず、困っています。

有価証券は個別分割可能です。

相続と遺産分割の基本

相続とは、人が亡くなった(相続開始)際に、その人の財産(遺産)が相続人に引き継がれることです。遺産には、預金、不動産、有価証券、生命保険金など、様々なものが含まれます。遺産分割とは、相続人複数いる場合、遺産を相続人同士でどのように分けるのかを決める手続きです。

有価証券の個別分割の可能性

ご質問のケースでは、相続開始前に有価証券の配当金を受け取りたいというご希望です。結論から言うと、**有価証券は他の遺産と分けて、個別で遺産分割を行うことが可能です。** これは、有価証券が比較的容易に分割できる財産であるためです。例えば、株式であれば、株数を相続人ごとに分けて分配できます。

遺産分割協議と法律

遺産分割は、相続人全員で話し合って決める「遺産分割協議」で行われます。この協議は、民法(日本の法律)によって定められています。協議がまとまれば、その内容に従って遺産が分割されます。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停や審判を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント:遺産分割のタイミング

遺産分割は、相続開始後に行われるのが一般的ですが、必ずしも相続開始後に行う必要はありません。相続開始前に、相続人全員の合意があれば、遺産の一部を分割することも可能です。今回のケースのように、相続開始前に有価証券を分割し、配当金を各相続人の口座に振り込むことは、合意があれば問題ありません。

実務的なアドバイス:具体的な手続き

1. **相続人全員で協議:** まず、相続人全員で話し合い、有価証券を個別分割することに合意を得ましょう。
2. **証券口座開設:** 相続開始前に、各相続人の証券口座を開設します。
3. **配当金振込設定:** 各相続人の証券口座に、配当金の自動振込を設定します。
4. **遺産分割協議書の作成:** 遺産分割の内容を記載した「遺産分割協議書」を作成し、相続人全員が署名・捺印します。この協議書は、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。
5. **相続税申告:** 相続税の申告が必要な場合は、有価証券の評価額を正確に申告する必要があります。(相続税の申告期限は、相続開始から10ヶ月以内です。

専門家に相談すべき場合

遺産分割は、複雑な手続きや法律知識を必要とする場合があります。特に、相続人の数が多い場合、遺産の内容が複雑な場合、相続人間に争いがある場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな遺産分割を進めることができます。

まとめ:個別分割でスムーズな手続きを

有価証券は他の遺産と別に分割することが可能です。相続開始前に配当金を受け取るためには、相続人全員の合意のもと、事前に証券口座を開設し、配当金の自動振込を設定する必要があります。遺産分割協議書を作成し、相続税申告を適切に行うことも重要です。複雑な場合は、専門家への相談も検討しましょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop