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知らない土地の固定資産税請求書が届いた!督促状と財産差し押さえの恐怖…どうすればいい?

【背景】
* 亡くなった父の親族の土地の固定資産税請求書が4年前に一度届いた。
* 見覚えのない土地で、権利者は自分を含め14名いるため、誰かが処理するだろうと放置した。
* 他の権利者も放置している模様。
* 今回、督促状が届き、期日までに支払わないと財産差し押さえと記載されている。

【悩み】
全く知らない土地の固定資産税の督促状が届き、財産差し押さえを心配している。放置して良いのか、役所に連絡すべきか、弁護士に相談すべきか分からず困っている。

まずは役所に連絡し、土地の状況を詳しく確認しましょう。放置は危険です。

回答と解説

テーマの基礎知識(固定資産税と相続)

固定資産税とは、土地や家屋などの固定資産を所有している人が、毎年支払う地方税です(地方公共団体が課税)。 土地の所有権が誰にあるかによって納税義務者が決まります。相続が発生した場合、相続人全員で被相続人の財産を相続します。この場合、土地も相続財産に含まれ、相続人全員が共有者となります(共有:複数の所有者が権利を共有する状態)。 相続登記(相続によって所有権が移転したことを登記すること)がされていないと、名義上は亡くなった方のままになっているため、請求書が亡くなった方の名義で届くことがあります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、4年前に一度請求書が届いていたにも関わらず放置されたため、督促状にまで至っている状況です。放置は危険です。まずは、請求書に記載されている役所の連絡先に電話をして、土地の状況を詳しく確認することが重要です。土地の所在地や地番(土地の位置を示す番号)、所有者の氏名などを伝え、請求書の理由を詳しく尋ねましょう。

関係する法律や制度

関係する法律は、主に地方税法です。固定資産税の納税義務は、土地の所有者に課せられます。督促状は、納付期限を過ぎた場合に送付され、それでも納付されない場合は、財産差し押さえなどの強制執行が行われる可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

「他の相続人がいるから、誰かが払うだろう」という考えは危険です。相続人全員が共有者である以上、全員に納税義務があります。誰かが支払うという保証はなく、放置すると、最終的に請求があなたに集中し、財産差し押さえの対象になる可能性があります。また、「役所へ連絡すると逆に払わないといけなくなる」という考えも誤解です。連絡することで、状況を把握し、適切な対応を検討できるようになります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

1. **役所に連絡する:** 請求書に記載されている連絡先に電話し、土地の状況や納税義務について詳しく確認しましょう。
2. **土地の登記簿謄本を取得する:** (登記簿謄本:土地や建物の所有者や権利関係を記録した公文書) 土地の所有状況や相続状況を正確に把握するために、法務局で登記簿謄本を取得しましょう。
3. **相続人の確認をする:** 相続人全員で状況を共有し、どのように対応するかを話し合う必要があります。
4. **専門家への相談:** 状況が複雑な場合、税理士や弁護士に相談することをおすすめします。専門家は、適切な手続きや解決策をアドバイスしてくれます。

専門家に相談すべき場合とその理由

* 土地の所有関係が複雑で、自分自身で解決できない場合。
* 督促状の内容が理解できず、どう対応すべきか判断できない場合。
* 財産差し押さえの脅威を感じ、法的措置を検討したい場合。
* 相続手続きが未完了で、相続関係が不明確な場合。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

知らない土地の固定資産税請求書が届いた場合、放置せず、すぐに役所に連絡することが大切です。他の相続人がいるからと安易に放置すると、最終的に自分だけが責任を負うことになります。必要に応じて、税理士や弁護士などの専門家に相談し、適切な対応を検討しましょう。早めの対応が、問題解決への近道です。 放置すると、財産差し押さえのリスクが高まりますので、注意が必要です。

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