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破産後の抵当権はどうなる?共有持分への影響と解除方法を解説

【背景】

  • 平成17年に事業の失敗で破産免責を受けた。
  • 某消費者金融に約130万円の残債があり、居宅家屋の共有持分(100分の50)に抵当権が設定されている。
  • 免責は受けたものの、抵当権がそのままになっている状態。
  • 借入時に「形だけの設定」と言われたが、今更それを主張しても意味がないと考えている。

【悩み】

  • 破産免責後も抵当権は有効なのか。
  • 抵当権の解除を依頼できるのか。
  • 建物を解体した場合、抵当権はどうなるのか。
抵当権は免責後も存続し、解除には債権者の同意が必要。建物を解体しても抵当権は土地に引き継がれます。

抵当権とは? 基礎知識を分かりやすく解説

抵当権とは、お金を借りた人(債務者)が返済できなくなった場合に、貸した人(債権者)が担保となっている不動産(土地や建物など)を競売にかけて、その売却代金から優先的に貸したお金を回収できる権利のことです。
簡単に言うと、もしもの時に備えて、お金を貸した人が持っておく「安心材料」のようなものです。

今回のケースでは、質問者の方が消費者金融からお金を借りた際に、所有する居宅家屋の共有持分(100分の50)に抵当権が設定されたという状況です。
つまり、万が一返済が滞った場合、消費者金融はその共有持分を競売にかけることで、貸したお金の一部または全部を回収できる可能性があります。

抵当権が設定されているということは、その不動産には「担保」がついている状態です。
これは、その不動産の価値が、債権者(この場合は消費者金融)によって保証されているという意味合いも持ちます。

破産免責と抵当権の関係:免責後も抵当権は消えない?

破産免責とは、裁判所が借金の返済義務を免除する手続きのことです。
しかし、この免責は、あくまで「借金そのもの」を帳消しにするものであり、担保権である抵当権を消滅させるものではありません。

つまり、破産免責を受けたとしても、抵当権はそのまま残ります。
今回のケースでも、質問者の方は破産免責を受けていますが、抵当権は消滅せず、設定されたままの状態です。
これは、抵当権が「物権」(物に対する権利)であり、免責が「債権」(人に対する権利)に関わる問題であるためです。

債務者が破産した場合、債権者は担保権を実行し、優先的に弁済を受けることができます。
これは、他の債権者よりも有利な立場を保証されるということです。

抵当権の解除:どうすればいい?

抵当権を解除するためには、原則として、以下の2つの方法があります。

  • 債務を完済する: 借金をすべて返済すれば、抵当権は消滅します。これが最も一般的な解除方法です。
  • 債権者の同意を得る: 債権者(この場合は消費者金融)が抵当権の解除に同意すれば、解除できます。

今回のケースでは、質問者の方は既に破産免責を受けており、借金の返済義務はなくなっています。
しかし、抵当権は残っているため、解除するためには、消費者金融の同意を得る必要があります。

ただし、消費者金融が解除に同意するかどうかは、彼らの判断によります。
例えば、担保となっている不動産の価値が、残債務額を上回っている場合、消費者金融は解除に応じない可能性があります。

建物を取り壊した場合の抵当権

もし、質問者の方が建物を解体した場合、抵当権はどうなるのでしょうか。

建物を解体しても、抵当権は自動的に消滅するわけではありません。
抵当権は、建物だけでなく、その建物の建っている土地にも及びます(これを「付従性」といいます)。

つまり、建物を解体した場合、抵当権は土地の上に残ることになります。
この場合、消費者金融は土地を競売にかけることで、債権を回収できる可能性があります。

誤解されがちなポイント:形だけの抵当権?

質問者の方は、借入時に「形だけの設定」と言われたと述べています。
これは、実際には債権者が担保を積極的に行使する意思がないという意味で使われた可能性があります。

しかし、たとえ「形だけ」であっても、抵当権は法的に有効です。
万が一、債務者が返済不能になった場合、債権者は抵当権を行使する権利を持っています。
「形だけ」という言葉を鵜呑みにせず、専門家(弁護士など)に相談して、現在の状況を確認することが重要です。

実務的なアドバイス:現在の状況を確認する

今回のケースでは、まず、現在の抵当権の状況を正確に把握することが重要です。
具体的には、以下の点を確認しましょう。

  • 残債務額: 抵当権が設定された際の借入額と、現在の残債務額を確認します。
  • 担保となっている不動産の価値: 共有持分となっている居宅家屋の現在の価値を不動産鑑定士などに評価してもらうと良いでしょう。
  • 消費者金融との交渉: 弁護士に依頼して、消費者金融との交渉を検討しましょう。場合によっては、抵当権の解除について合意できる可能性があります。

状況によっては、専門家(弁護士など)に依頼して、適切な対応策を検討することが最善です。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、以下の状況に当てはまる場合、専門家(弁護士など)に相談することをお勧めします。

  • 抵当権の解除を希望する場合: 専門家は、債権者との交渉や、法的な手続きをサポートしてくれます。
  • 不動産の売却を検討している場合: 抵当権が設定された状態での売却は複雑になるため、専門家のサポートが必要になります。
  • その他、法的知識が必要な問題が発生した場合: 専門家は、個別の状況に応じたアドバイスを提供し、適切な対応策を提案してくれます。

専門家への相談は、問題解決への第一歩となります。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

  • 破産免責を受けても、抵当権は自動的に消滅しません。
  • 抵当権を解除するためには、債務の完済または債権者の同意が必要です。
  • 建物を解体しても、抵当権は土地に引き継がれます。
  • 「形だけの設定」であっても、抵当権は有効である可能性があります。
  • 専門家(弁護士など)に相談し、適切な対応策を検討しましょう。

今回のケースでは、破産免責後も抵当権が残っているという複雑な状況です。
専門家の助けを借りながら、今後の対応について慎重に検討していくことが重要です。

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