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私道の購入とご近所付き合い:中古物件購入の疑問を解決!

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【悩み】
私道(しどう)とは、私人が所有する道路のことです。公道(こうどう:国や地方公共団体が所有する道路)とは異なり、私道は個人や法人が所有権を持っています。
今回のケースのように、私道に面した土地に家を建てている場合、その私道を通らないと家に出入りできないことがあります。このような場合、私道を通行する権利(通行権)が発生します。通行権には、法律で認められたもの(法定通行権)と、当事者間の契約によって発生するものがあります。
私道の所有者は、原則として、その私道を自由に利用できます。しかし、通行権を持つ人々の通行を妨げることはできません。また、私道は、建築基準法上の道路(建築基準法上の道路:建築物の建築に必要な、幅員4m以上の道路のこと)として認められない場合もあり、その場合は、建物の再建築ができないなどの制限を受ける可能性があります。
中古物件の購入を検討しているとのことですが、私道の購入が必須かどうかは、状況によって異なります。まず、購入を検討している中古物件が、建築基準法上の道路に接しているかどうかを確認する必要があります。
もし、その物件が私道にしか接していない場合、その私道が建築基準法上の道路として認められているか、あるいは、通行権が確保されているかを確認することが重要です。もし、これらの条件が満たされていない場合、将来的に建物の建て替えや大規模な修繕ができなくなる可能性があります。
今回のケースでは、近隣住民が私道の購入に反対しているとのことですので、購入前に、私道の所有者との間で、将来的なトラブルを避けるための取り決めをしておくことが望ましいでしょう。例えば、私道の利用に関する覚書(おぼえがき:当事者間の合意内容を記録した文書)を作成し、通行や工事の許可について明確にしておくなどです。
私道に関する主な法律や制度をいくつかご紹介します。
建築基準法
建物を建てるためには、原則として、幅4m以上の建築基準法上の道路に2m以上接している必要があります。私道が建築基準法上の道路として認められるためには、様々な条件を満たす必要があります。
民法
民法には、通行権に関する規定があります。例えば、袋地(ふくろち:他の土地に囲まれていて、公道に通じない土地)の所有者は、公道に出るために、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができます(民法210条)。
都市計画法
都市計画法では、都市計画区域内における道路の整備に関する規定があります。私道の整備についても、この法律が関係することがあります。
私道に関する誤解として、以下のようなものがあります。
「私道は所有者のものだから、勝手に使えない」
これは、必ずしも正しくありません。通行権がある場合は、私道を通行することができます。ただし、私道の所有者は、通行を妨げない範囲で、私道を利用することができます。
「私道の所有者になれば、自由にできる」
これも、注意が必要です。私道の所有者であっても、通行権を持つ人々の通行を妨げることはできません。また、私道に関するトラブルが発生した場合、近隣住民との間で話し合いが必要になることもあります。
「私道を購入すれば、将来的に安心」
私道を購入しても、将来的なトラブルが完全に回避できるわけではありません。例えば、私道の修繕費用や固定資産税の負担が発生する可能性があります。また、近隣住民との関係性が悪化する可能性も考慮する必要があります。
今回のケースで、実務的にどのような対策ができるか、いくつか提案します。
1. 専門家への相談
まずは、不動産に詳しい弁護士や、土地家屋調査士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法的な問題点やリスクを的確に指摘し、適切なアドバイスをしてくれます。また、近隣住民との交渉をサポートしてくれることもあります。
2. 事前の調査
購入を検討している中古物件について、以下の点を事前に調査しましょう。
これらの情報は、不動産会社や、地元の役所などで確認できます。
3. 近隣住民とのコミュニケーション
購入前に、近隣住民と積極的にコミュニケーションを取り、今後の関係性について話し合っておくことも重要です。私道の購入について、近隣住民の意見を聞き、理解を得られるように努めましょう。場合によっては、私道の購入を見送ることも選択肢の一つです。
4. 契約内容の確認
中古物件の売買契約を締結する際には、私道に関する事項を明確に記載してもらいましょう。例えば、私道の所有権や利用に関する権利、将来的な費用負担などについて、具体的に明記しておくことが重要です。
5. 覚書の作成
私道の所有者と、将来的なトラブルを避けるための覚書を作成することも有効です。覚書には、私道の利用に関するルールや、工事の際の許可、費用負担などについて、具体的に記載します。
以下のような場合は、専門家への相談を強くお勧めします。
専門家は、あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスをしてくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りることも検討しましょう。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
今回のケースでは、中古物件の購入と私道の問題が複雑に絡み合っています。専門家の意見を聞きながら、ご自身にとって最善の選択をしてください。
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