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空き家共有物件の売却トラブル!兄と弟の利害対立と解決策を徹底解説

【背景】
* 兄と私の2人で相続した戸建てが空き家になっています。
* 兄は早く売却したいと考えていますが、私はじっくりと買い手を探して売却したいと思っています。
* 兄から、売却を拒否した場合、裁判を起こすという連絡がありました。
* 兄は共有物件専門の買い取り業者への売却も検討しているようです。

【悩み】
兄の売却希望に反対した場合、どのようなデメリットがあるのか知りたいです。また、共有物件専門の買い取り業者に売却した場合、どのようなデメリットがあるのか、そして、今後どのように対応すれば良いのかを知りたいです。

兄の売却要求を拒否すると裁判リスク、業者売却は価格低下リスクがあります。協議と専門家相談が重要です。

1. 共有物件の売却と共有者の権利

共有不動産(複数の所有者が共同で所有する不動産)の売却は、全ての共有者(このケースでは兄と弟)の同意が必要です。一方の共有者が売却を拒否すれば、売却はできません。これは民法(日本の基本的な民法典)で定められています。

2. 兄の売却要求拒否によるデメリット

兄が裁判を起こすという書類が届いたとのことですが、これは共有物分割請求(共有状態を解消するために、不動産を分割したり、一方に買い取らせたりする裁判)の可能性が高いです。裁判になると、弁護士費用や裁判費用などの負担が発生します。さらに、裁判の判決によっては、弟さんの希望に沿わない価格で売却される可能性もあります。

3. 共有物件専門買い取り業者への売却

共有物件専門の買い取り業者は、迅速な売却を希望する共有者にとって魅力的な選択肢です。しかし、一般的に、買い取り業者は市場価格よりも低い価格で買い取る傾向があります。これは、業者が迅速に売買を完了させるために、価格を下げてリスクを軽減しているためです。弟さんが買い手を探して売却する場合と比較すると、売却価格が大幅に低くなる可能性があります。

4. 共有者が業者になったらどうなるか

もし兄が共有物件専門の買い取り業者と売買契約を結んだ場合、弟さんはその契約を阻止することはできません。ただし、業者との契約に不当な点があれば、裁判で争うことができます。例えば、明らかに市場価格を下回る価格で売買契約が結ばれている場合などです。

5. 誤解されがちなポイント:共有者の権利と義務

共有者は、共有物件を自由に使う権利(共有持分相当分)を持ちますが、他の共有者の権利を侵害するような行為はできません。今回のケースでは、兄は自分の権利を行使しようとしていますが、弟さんの権利も尊重する必要があります。

6. 実務的なアドバイスと具体例

まず、兄と話し合い、売却価格や売却方法について合意を目指しましょう。弁護士や不動産鑑定士などの専門家の協力を得ながら、公正な価格で売却できるよう交渉することが重要です。話し合いがまとまらない場合は、調停(裁判よりも簡易な紛争解決手続き)や裁判を検討する必要があります。

具体例として、不動産鑑定士に依頼して不動産の適正価格を評価してもらい、その価格を交渉のベースにすることが考えられます。また、仲介業者に依頼し、買い手を探してもらうことも有効な手段です。

7. 専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いが難航したり、法律的な問題が発生したりする場合は、弁護士や不動産専門家への相談が不可欠です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを与え、紛争解決を支援してくれます。特に、裁判になった場合、弁護士のサポートは非常に重要です。

8. まとめ

共有物件の売却は、全ての共有者の合意が不可欠です。一方的な売却は、裁判沙汰になる可能性があり、大きなリスクを伴います。話し合いによる解決を最優先し、それでも解決しない場合は、専門家の力を借りることが重要です。早急に弁護士や不動産専門家に相談し、適切な対応策を検討しましょう。 冷静な対応と専門家の助言によって、円満な解決を目指しましょう。

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