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競売中の債務者破産。抵当権はどうなる?回収の可能性を解説

【背景】

  • お金を貸した相手(債務者)が、返済できなくなり、債務者の土地と建物が競売(けいばい:裁判所が債務者の財産を売却する手続き)にかけられることになった。
  • 貸したお金を少しでも回収しようと、裁判所に配当要求(はいとうようきゅう:競売で得られたお金の一部を自分に分けてもらうための手続き)を申し立てた。
  • しかし、自分よりも先に抵当権(ていとうけん:お金を貸した人が、万が一返済されなかった場合に、その財産から優先的に代金を受け取れる権利)を持つ人が3人もおり、お金が戻ってくる見込みが薄い状況。
  • そこで、債務者に自己破産(じこはさん:借金が返済できなくなった人が、裁判所に申し立てて、借金を帳消しにする手続き)してもらうことを検討中。

【悩み】

  • 自己破産した場合、競売で得られたお金の分配はどうなるのか?抵当権の順位は関係なくなるのか、それとも今まで通りなのか?
  • 自己破産の手続き中に競売の配当日が来てしまう可能性があり、どうすれば良いのか悩んでいる。

自己破産しても抵当権は消えず、競売での配当は抵当権の順位に従います。ただし、破産手続きによって回収額が増える可能性もあります。

テーマの基礎知識(定義や前提の説明)

まず、今回のテーマに関わる基本的な用語を整理しましょう。

・競売(けいばい)

裁判所が、お金を借りた人(債務者)の財産を強制的に売却し、その売却代金からお金を貸した人(債権者)にお金を分配する手続きです。債務者がお金を返せなくなった場合に、債権者がお金を回収するために行われます。

・抵当権(ていとうけん)

お金を貸す際に、万が一返済が滞った場合に備えて、債務者の不動産(土地や建物など)に設定される権利です。抵当権者は、競売で得られたお金を他の債権者よりも優先的に受け取ることができます。抵当権には順位があり、先に設定された抵当権ほど優先度が高くなります。

・自己破産(じこはさん)

借金が返済できなくなった人が、裁判所に申し立てる手続きです。裁判所が破産を認めると、原則としてすべての借金が免除されます。ただし、自己破産をすると、一定期間、職業や資格に制限がかかる場合があります。

・配当要求(はいとうようきゅう)

競売で得られたお金を分配してもらうために、債権者が裁判所に申し立てる手続きです。配当要求をすることで、競売の売却代金からお金を受け取れる可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、債務者が自己破産した場合でも、抵当権はそのまま有効です。つまり、競売で得られたお金は、抵当権の順位に従って配当されます。自己破産によって、抵当権の順位が変更されることはありません。

ご質問者様は、配当要求を申し立てているとのことですので、競売の結果、ご自身の債権がどの程度回収できるかを見守ることになります。上位抵当権者がいるため、回収できる金額は少ない可能性がありますが、自己破産の手続きと並行して、他の債権者との交渉なども検討できます。

関係する法律や制度がある場合は明記

今回のケースで関係する主な法律は、民法と破産法です。

・民法

抵当権に関する規定があり、抵当権の効力や優先順位などが定められています。

・破産法

自己破産の手続きや、破産した場合の債権者の権利などが定められています。破産法では、抵当権などの担保権(たんぽけん:万が一の際に優先的に弁済を受けられる権利)を持つ債権者は、原則として破産手続きとは別に、担保権を実行できるとされています。

誤解されがちなポイントの整理

自己破産について、よく誤解される点があります。それは、自己破産をすると、すべての債権者の権利が平等になる、というものです。しかし、実際には、抵当権などの担保権を持つ債権者は、破産手続きとは別に、担保権を実行して優先的に弁済を受けることができます。

また、自己破産をすると、すべての財産が没収されるわけではありません。生活に必要な財産(一定の現金や家財など)は、破産しても手元に残すことができます。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースでは、自己破産の手続きと並行して、以下の点を検討することができます。

・他の債権者との交渉

上位抵当権者と交渉し、債権の一部を譲ってもらうなど、回収額を増やす方法を検討できます。

・債務者との交渉

債務者と交渉し、競売後に残った債務について、分割払いや一部免除などの合意を目指すことも可能です。

・破産管財人との連携

自己破産の手続きが開始されると、裁判所は破産管財人(はさんかんざいにん:破産者の財産を管理し、債権者への配当を行う人)を選任します。破産管財人に、債務者の財産状況や、競売の状況などを詳しく説明し、協力関係を築くことで、より有利な情報が得られる可能性があります。

具体例

例えば、債務者の土地に設定されている抵当権が、実際には過大評価されている場合、破産管財人がその評価を見直し、競売価格を上げることで、配当額が増える可能性があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、専門家である弁護士に相談することをお勧めします。弁護士に相談することで、以下のようなメリットがあります。

・法的アドバイス

自己破産や競売に関する法的な知識や手続きについて、専門的なアドバイスを受けることができます。

・債権回収のサポート

債権回収のための具体的な方法(他の債権者との交渉、債務者との交渉など)について、サポートを受けることができます。

・破産手続きの代行

自己破産の手続きを、弁護士に依頼することができます。複雑な手続きを、専門家が代行してくれるため、時間と手間を省くことができます。

・最適な戦略の立案

個別の状況に合わせて、最適な債権回収戦略を立案してくれます。

弁護士に相談することで、より多くの情報を得ることができ、ご自身の債権を最大限に回収できる可能性が高まります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回のテーマの重要ポイントをまとめます。

  • 自己破産しても、抵当権は消えません。
  • 競売で得られたお金は、抵当権の順位に従って配当されます。
  • 自己破産の手続きと並行して、他の債権者との交渉や、破産管財人との連携を検討しましょう。
  • 専門家である弁護士に相談し、適切なアドバイスとサポートを受けることが重要です。

今回のケースでは、自己破産によって、ご自身の債権が大きく回復する可能性は低いかもしれません。しかし、諦めずに、専門家のアドバイスを受けながら、できる限りの対策を講じることで、少しでも多くのお金を回収できる可能性があります。

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