• Q&A
  • 競売前の任意売却、不動産屋の「最低価格は本人だけ」は信用できる?

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

競売前の任意売却、不動産屋の「最低価格は本人だけ」は信用できる?

質問の概要

【背景】

  • 競売(けいばい:裁判所が担保となっている不動産を売却すること)になる前に、任意売却(にんいばいかく:債権者と合意の上で、不動産を売却すること)を検討している。
  • ある不動産会社に相談している。
  • その不動産会社から、競売の最低価格(評価額)は本人にしか教えてもらえないので、裁判所に行って確認するように言われた。

【悩み】

  • 不動産会社の対応を信用して良いのか不安。
  • なぜ裁判所に行く必要があるのか、その意図が理解できない。

このような状況で、どのように対応すれば良いのか悩んでいます。

任意売却の相談で、最低価格の確認を裁判所に指示された場合、その意図と信頼性を慎重に見極める必要があります。

競売と任意売却、そして最低価格について

不動産に関する専門用語を少し整理しましょう。

競売とは、住宅ローンなどの返済が滞った場合に、債権者(お金を貸した人、多くは金融機関)が裁判所を通じて、その不動産を強制的に売却する手続きのことです。競売では、裁判所が専門家(不動産鑑定士など)に依頼して不動産の価値を評価し、その評価額を基に「最低価格」が決定されます。この最低価格は、競売での入札(入札:欲しい人が値段を提示すること)の際のスタート価格となる重要なものです。

一方、任意売却とは、競売になる前に、債務者(お金を借りた人)と債権者が合意の上で、不動産を売却することです。任意売却は、市場価格に近い価格で売却できる可能性が高く、債務者にとっても、競売よりも残債(住宅ローンなどの借金)を減らせる可能性が高いため、有利な選択肢となることが多いです。

「最低価格」は、競売における入札の基準となる金額であり、任意売却を進める上でも、売却価格の目安として重要な情報です。この価格を知ることで、債務者は自身の不動産の価値を把握し、より現実的な売却戦略を立てることができます。

今回のケースへの直接的な回答

不動産会社が「最低価格は本人にしか教えてもらえないので、裁判所に行って聞いてきてほしい」と言った場合、いくつかの可能性が考えられます。

1. 裁判所での確認の必要性: 競売の最低価格は、通常、裁判所のウェブサイトや、裁判所内の掲示板などで公開されています。しかし、情報公開のタイミングや、具体的な確認方法については、裁判所によって異なる場合があります。不動産会社が、正確な情報を得るために、裁判所へ直接確認することを勧めた可能性はあります。

2. 情報の透明性: 任意売却を成功させるためには、債務者自身が、競売における不動産の評価額(最低価格)を把握しておくことが重要です。不動産会社が、債務者にその情報を直接確認してもらうことで、情報の透明性を確保し、より納得のいく形で任意売却を進めようとしている可能性も考えられます。

3. 不信感の払拭: 不動産会社が、債務者との信頼関係を築くために、自らではなく、債務者自身に情報を確認してもらうことを提案した可能性もあります。これにより、不動産会社が、情報を隠しているのではないか、といった疑念を払拭(ふっしょく:消し去ること)しようとしているのかもしれません。

ただし、裁判所に行くように指示された理由を、不動産会社にきちんと確認することが重要です。もし、説明が曖昧であったり、不信感を抱くような言動があった場合は、他の不動産会社にも相談し、セカンドオピニオン(別の専門家の意見)を求めることも検討しましょう。

関係する法律や制度について

今回のケースで直接的に関係する法律は、民事執行法です。民事執行法は、債権者が債務者の財産を差し押さえ、競売にかける手続きについて定めています。また、不動産登記法も関係します。不動産登記法は、不動産の所有権や抵当権(住宅ローンを借りる際に設定される権利)などの権利関係を公示(広く一般に知らせること)するための法律です。

任意売却は、法律で定められた手続きではありませんが、民事執行法に基づく競売の手続きを回避するために、債権者と債務者の間で合意して行われるものです。

誤解されがちなポイントの整理

今回のケースで、誤解されやすいポイントを整理しましょう。

1. 最低価格=売却価格ではない: 競売の最低価格は、あくまで入札のスタート価格です。実際に売却される価格は、入札の結果によって変動します。任意売却の場合も、最終的な売却価格は、市場の状況や、物件の状態などによって左右されます。

2. 不動産会社の役割: 任意売却における不動産会社の役割は、債務者の代理人として、債権者との交渉や、売却活動をサポートすることです。しかし、不動産会社は、債務者の利益を最優先に考える義務がある一方、債権者の意向も考慮する必要があります。そのため、不動産会社とのコミュニケーションにおいては、誤解が生じないように、十分な説明を求めることが重要です。

3. 裁判所の情報公開: 競売に関する情報は、裁判所のウェブサイトや、不動産会社の情報サイトなどで公開されています。しかし、情報の正確性や、最新の状況については、裁判所に直接確認することが確実です。

実務的なアドバイスと具体例の紹介

任意売却を検討する際の、実務的なアドバイスと、具体的な例を紹介します。

1. 複数の不動産会社に相談する: 任意売却を検討する際には、必ず複数の不動産会社に相談し、それぞれの提案や、対応を比較検討しましょう。複数の意見を聞くことで、より客観的な判断ができ、自分にとって最適な選択肢を見つけることができます。

2. 契約内容をしっかり確認する: 不動産会社と契約する際には、契約内容を隅々まで確認し、不明な点があれば、必ず質問しましょう。特に、仲介手数料や、売却活動の範囲、債権者との交渉方法などについては、しっかりと確認しておく必要があります。

3. 専門家への相談: 任意売却に関する専門家としては、不動産鑑定士、弁護士、司法書士などがいます。必要に応じて、これらの専門家に相談し、アドバイスを求めることも重要です。例えば、不動産鑑定士には、不動産の適正な価値を評価してもらうことができます。弁護士には、債権者との交渉や、法的トラブルに関する相談ができます。司法書士には、不動産登記に関する手続きを依頼できます。

具体例:

Aさんは、住宅ローンの返済が滞り、任意売却を検討していました。複数の不動産会社に相談した結果、B不動産会社に依頼することにしました。B不動産会社は、Aさんの状況を丁寧にヒアリングし、競売の最低価格を裁判所で確認することを提案しました。Aさんは、B不動産会社の指示に従い、裁判所に行って最低価格を確認し、その情報を基に、B不動産会社と協力して、任意売却を進めました。その結果、Aさんは、競売になる前に、不動産を売却することができ、残債を減らすことができました。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • 不動産会社の対応に不信感を抱く場合
  • 債権者との交渉がうまくいかない場合
  • 法的トラブルが発生した場合
  • 任意売却に関する知識が不足している場合

専門家は、豊富な知識と経験に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。専門家に相談することで、より有利な条件で、任意売却を進めることができる可能性があります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の質問に対する重要ポイントをまとめます。

  • 不動産会社から、競売の最低価格確認を裁判所に指示された場合は、その理由をしっかり確認すること。
  • 任意売却を進める際には、複数の不動産会社に相談し、比較検討すること。
  • 不動産会社との契約内容をしっかり確認し、不明な点は質問すること。
  • 専門家への相談も検討し、適切なアドバイスを受けること。

任意売却は、複雑な手続きを伴うため、一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら、慎重に進めることが重要です。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop