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築古マンションの地震による亀裂:居住者の権利と対応策を徹底解説

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地震による建物の亀裂について、建物全体の調査をしてもらえるのか、どこに相談すれば良いのか分かりません。また、火災保険が適用されるのかも知りたいです。
地震による建物の損傷は、建物の構造や築年数、地震の規模など様々な要因によって異なります。 小さな亀裂は、建物の構造に大きな影響を与えない場合もありますが、大きな亀裂や、亀裂の広がりが見られる場合は、建物の安全性を確認する必要があります。 今回のケースのように、稲妻状の亀裂(貫通クラックの可能性あり)は、注意が必要です。貫通クラックとは、壁を貫通するような亀裂で、構造的な問題を示唆することがあります。
まず、マンションの管理会社に連絡し、浴室と共有部分の壁に発生した亀裂について報告することが重要です。 写真や動画を撮影し、状況を詳しく説明しましょう。管理会社は、建物の状況を把握し、必要に応じて専門業者(建築士や構造技師)に調査を依頼する責任を負っています。
このケースでは、借地借家法(賃貸借契約に関する法律)が関係します。 借地借家法では、貸主(オーナー)は、借家人(あなた)に「安全な居住空間を提供する義務」を負っています。 地震による損傷が居住の安全に影響を与える可能性がある場合、貸主は適切な対応を取る必要があります。
また、加入されている火災保険の内容を確認しましょう。多くの火災保険では、地震による建物への損害も補償対象に含まれています(ただし、免責金額や補償範囲は保険契約によって異なります)。 保険会社に連絡し、補償の可否について確認してください。
小さな亀裂だからと放置するのは危険です。小さな亀裂も、放置すると徐々に大きくなる可能性があり、将来的に大きな問題につながる可能性があります。 早期発見・早期対応が重要です。
亀裂の写真や動画を複数枚撮影し、日付と時刻を記録しておきましょう。 これは、後々の対応に役立ちます。 管理会社への連絡は、書面(メールでも可)で残しておくと良いでしょう。 口頭での連絡だけでは、記録が残らないため、トラブルになった際に不利になる可能性があります。
亀裂が大きく、構造的な問題が疑われる場合、または管理会社からの対応が不十分な場合は、専門家(建築士や弁護士)に相談することをお勧めします。 専門家は、建物の状況を正確に判断し、適切な対応策を提案してくれます。
築古マンションでの地震による亀裂は、放置すると危険なため、迅速な対応が不可欠です。 管理会社への連絡、証拠の確保、そして必要に応じて専門家への相談を検討しましょう。 丁寧な記録を残すことで、後々のトラブルを回避できます。 安全な生活を守るため、積極的な行動を心がけてください。
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