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築10年中古住宅、売れ残り物件を賃貸にできる?相続と太陽光発電も絡む複雑なケース
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売れ残っている中古住宅を、賃貸として借りることは可能でしょうか?可能であれば、誰に相談するのが適切なのでしょうか?家主さんは裕福で、お金に困っていないようなので、賃貸は難しいのではないかと心配です。
中古住宅の売買は、所有権の移転を伴う取引です(所有権とは、その不動産を自由に使う権利のこと)。一方、賃貸は、所有権を移転することなく、一定期間、対価を支払って使用できる権利を得る取引です。売買と賃貸は全く異なる契約形態です。
物件が1年以上売れていないということは、価格設定が高すぎる可能性があります。家主さんがお金に困っていないとしても、管理費や固定資産税などの負担はあります。売電収入があるとはいえ、維持費を差し引くと、賃貸にした方が収益性が高いと家主さんが判断する可能性もゼロではありません。
このケースでは、特に民法(契約に関する法律)が関係します。賃貸契約は、家主さんと借主さんとの合意に基づいて成立します。家主さんが賃貸を希望しない限り、強制的に賃貸契約を結ばせることはできません。
家主さんが裕福だから賃貸は難しい、というのは必ずしも正しくありません。裕福な人でも、管理の手間やリスクを考えると、賃貸に出す方が楽だと考える場合があります。逆に、売却によるまとまった資金が必要な場合もあります。
1. **仲介業者への相談**: 物件の仲介を行った不動産会社に、賃貸の可能性について相談してみましょう。彼らは家主さんとのパイプを持っています。
2. **管理会社への相談**: もし、物件の管理を不動産会社が委託されている場合は、その会社に直接相談してみましょう。
3. **家主さんへの直接交渉**: 仲介業者や管理会社を通じて、家主さんに賃貸の意向を伝えることができます。この際、具体的な条件(家賃、契約期間など)を提示すると、家主さんの検討がスムーズになります。
4. **提示する家賃の算出**: 家賃は、地域の相場、物件の築年数、設備(太陽光発電、蓄電池など)などを考慮して、適切な金額を提示する必要があります。専門家(不動産会社)に相談して、適正な家賃を算出してもらうのが良いでしょう。
家主さんとの交渉が難航したり、賃貸契約に関する法律的な問題が発生した場合には、不動産専門の弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。特に、契約書の作成やトラブル発生時の対応などにおいて、専門家のアドバイスは非常に役立ちます。
中古住宅を賃貸にするかどうかは、最終的に家主さんの判断に委ねられます。しかし、適切なアプローチと交渉によって、賃貸の可能性を高めることは可能です。不動産会社を活用し、家主さんの状況や意向を丁寧に理解しながら、粘り強く交渉することが重要です。 家賃設定や契約内容についても専門家の意見を参考にすると安心です。
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