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築16年、霊園隣接の格安5LDK!購入前に知っておくべきリスクと注意点

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霊園が近いという理由で格安になっている物件を購入する際に、他に注意すべき点はあるのでしょうか?何かリスクはないか心配です。
まず、築16年という物件の年齢を考慮しなければなりません。建物は経年劣化(時間の経過による劣化)が避けられません。4年前の外壁・屋根塗装や今年4月内装リフォームは、確かにプラス要素ですが、それ以外の部分の劣化状況はきちんと確認する必要があります。
例えば、配管(給水管や排水管)の老朽化、シロアリ被害、基礎部分の亀裂など、目に見えない部分の劣化は、リフォームでは対応できません。専門家である不動産会社や建築士に依頼し、建物全体の検査(インスペクション)を行うことを強くお勧めします。インスペクションでは、建物の状態を詳細に調査し、修繕が必要な箇所やその費用を報告書にまとめます。
霊園隣接が価格低下の主な理由だと分かりますが、その理由を深く掘り下げる必要があります。霊園自体を気にならないという質問者様ですが、購入後に近隣住民から霊園に関する苦情や問題が発生する可能性も考慮すべきです。例えば、霊園の拡張計画や、葬儀車両の通行による騒音、近隣住民とのトラブルなどです。
霊園以外にも、周辺環境の調査は非常に重要です。日当たり、騒音、交通量、近隣住民との関係性、犯罪発生率などを確認しましょう。特に、近隣住民との関係性は、今後の生活に大きく影響します。不動産会社に情報を求めるだけでなく、実際に現地を訪れ、周辺住民の様子を観察したり、近隣住民に話を聞いてみるのも有効です。
1150万円という価格が、物件の価値に見合っているのかを検証する必要があります。周辺の類似物件(築年数、広さ、立地条件などが近い物件)の価格を調べ、比較検討することが重要です。不動産情報サイトなどを活用し、相場価格を把握しましょう。
契約前に、重要事項説明書(不動産取引において、売主が買主に対して説明しなければならない事項を記載した書類)を丁寧に確認しましょう。特に、瑕疵担保責任(売買契約後、物件に隠れた欠陥があった場合の責任)の範囲や、権利関係(土地や建物の所有権に関する問題)について、しっかりと理解しておきましょう。専門用語が分からなければ、不動産会社に丁寧に説明を求めましょう。
不動産取引は高額な取引であり、専門知識が必要となる場面が多くあります。不安な点があれば、不動産会社だけでなく、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、リスクを軽減し、安心して取引を進めることができます。
格安物件は魅力的ですが、その理由をきちんと理解し、リスクを把握した上で判断することが重要です。築年数、リフォーム状況、立地条件、価格の妥当性などを総合的に判断し、ご自身にとって最適な判断をしてください。専門家への相談を積極的に活用することで、後悔のない不動産購入を実現できるでしょう。
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