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築20年マンション、改修工事の不平等!半分の部屋だけ塗装ってあり?穏便に解決する方法を探る

【背景】
* 築20年の賃貸マンション(3階建て12室)に9年間居住。
* 最近、屋根及び外壁の塗装工事が開始された。
* しかし、工事は建物の半分(階段を挟んで反対側の6室)のみで、質問者側の6室は対象外。
* これまで共有部分の修理依頼にオーナーがなかなか応じてくれなかった経緯がある。
* 共益費として毎月5000円を支払っている。
* 管理会社は地元の不動産業者。

【悩み】
同じマンション、同じ家賃・共益費を支払っているのに、改修工事の対象外であることに納得できない。オーナーの意思だけで工事内容が決まり、平等な住環境が提供されていないと感じている。穏便に同じ改修工事を受けられるよう依頼する方法を知りたい。

管理会社に状況説明し、工事内容の公平性を交渉。

テーマの基礎知識:区分所有マンションと修繕工事

マンションは、建物の各部分を「区分所有」(個々の部屋を所有)と「共有部分」(廊下、階段、外壁など、全員で共有)に分けられます。 修繕工事は、その区分によって費用負担や決定方法が異なります。 共有部分の修繕は、区分所有者全員で負担するのが一般的です(管理規約に別途規定がない限り)。 今回の外壁塗装は、共有部分の修繕に該当する可能性が高いです。

今回のケースへの直接的な回答:公平性を訴える交渉が必要

質問者様は、同じ家賃と共益費を支払っているにも関わらず、改修工事の恩恵を受けられないことに不満を感じていらっしゃいます。これは、共有部分の修繕工事において、公平性が担保されていない可能性を示唆しています。 まずは、管理会社に現状を説明し、工事内容の公平性について交渉することが重要です。

関係する法律や制度:区分所有法と管理規約

このケースでは「区分所有法」が関係します。区分所有法は、区分所有マンションにおける所有者間の権利義務を定めた法律です。 また、マンションの管理運営は「管理規約」によって規定されています。 管理規約には、修繕工事の費用負担や決定方法、修繕積立金(修繕費用を積み立てておくための資金)の運用方法などが記載されています。 管理規約の内容をよく確認し、今回の工事について合致しているかを確認する必要があります。

誤解されがちなポイント:共益費と修繕工事費

共益費は、マンションの共有部分の維持管理費用(清掃、照明など)に充てられます。 一方、大規模な修繕工事(今回の外壁塗装など)の費用は、通常、修繕積立金から支出されます。 共益費と修繕工事費は別物であることを理解しておくことが重要です。 今回の工事費用が共益費から支払われているのであれば、その根拠を管理会社に問いただす必要があります。

実務的なアドバイス:管理会社への交渉方法

1. **具体的な状況をまとめる**: 工事対象外となった理由、同じ家賃・共益費を支払っていること、過去の修理依頼への対応状況などを具体的にまとめます。
2. **管理会社に連絡を取る**: 電話または書面で、状況を説明し、公平な工事実施を求める旨を伝えましょう。 冷静かつ丁寧に、具体的な改善策を提案すると効果的です。
3. **証拠を準備する**: 工事案内、家賃明細、共益費領収書など、状況を裏付ける証拠を準備しておきましょう。
4. **必要に応じて弁護士に相談**: 交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由

交渉が難航したり、管理会社からの対応が不適切な場合、弁護士や不動産専門家への相談が有効です。 専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスや、必要であれば法的措置を検討するお手伝いをしてくれます。

まとめ:公平な住環境を求める権利を主張しましょう

今回のケースは、共有部分の修繕工事における公平性が問われています。 管理会社との交渉を通じて、工事内容の公平性、そして公平な住環境を確保する権利を主張することが重要です。 冷静に状況を説明し、証拠を提示しながら交渉を進め、それでも解決しない場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。 大切なのは、自分の権利を主張すること、そして穏便な解決を目指すことです。

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