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築30年マンションの担保価値と融資額:購入・共同担保時の借り入れ可能額の目安
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マンションの担保価値や銀行評価額がいくらくらいになるのか、そして、それぞれの場合でいくらくらいの融資を受けられるのかを知りたいです。特に、共同担保の場合、追加でいくら借りられるのかが気になります。
まず、マンションの「担保価値」とは、銀行がそのマンションを担保として受け入れる際に、評価する金額のことです。これは、マンションの市場価格(売買価格)とは必ずしも一致しません。築30年という経過年数、建物の老朽化、設備の老朽化などが考慮され、市場価格よりも低く評価されるのが一般的です。銀行は、担保物件が債務不履行(借金が返済できなくなった状態)になった場合に、その物件を売却して損失を回収する必要があります。そのため、リスクを考慮した慎重な評価が行われます。
「銀行評価額」も担保価値とほぼ同義で、銀行が独自の評価基準に基づいて算出する金額です。評価方法は銀行によって多少異なりますが、一般的には、物件の所在地、築年数、建物構造、設備状況、市場価格などを総合的に判断します。
質問にある築30年、売買成立予想価格1,200万円のマンションの場合、担保価値はおおよそ840万円~840万円×0.7=840万円~960万円程度と推測できます(市場価格の6~8割)。これはあくまでも目安であり、実際の評価額は銀行の査定によって異なります。
融資額は、この担保価値の7~8割程度となる可能性が高いです。つまり、588万円~768万円程度が借り入れ可能な額の目安となります。
融資に関する法律や制度としては、主に「貸金業法」が関係します。この法律は、貸金業者の業務を規制し、消費者保護を目的としています。銀行は、この法律に従って、適切な審査を行い、融資を実行します。また、担保物件の評価についても、公正かつ適切に行うことが求められています。
誤解されやすいのは、「売買価格=担保価値」ではないということです。築年数の古いマンションは、市場価格よりも担保価値が低く評価されることが多いです。また、融資額は担保価値の割合で決まるわけではなく、借入希望者の信用度(信用情報)や返済能力なども重要な判断材料となります。
複数の銀行に査定を依頼し、比較検討することをお勧めします。銀行によって評価基準や金利が異なるため、複数の銀行から査定を受けることで、より有利な条件で融資を受けることができる可能性があります。また、事前に銀行と相談し、必要な書類や手続きについて確認しておきましょう。
共同担保の場合、追加融資は難しく、購入物件単独での評価に基づいた融資が中心となります。つまり、新しい物件の担保価値を評価し、その金額に基づいて融資額が決定されます。既存マンションの価値は、追加融資額に影響を与えにくいでしょう。
不動産の専門家(不動産会社や不動産鑑定士)や金融の専門家(ファイナンシャルプランナー)に相談することをお勧めします。専門家は、個々の状況に合わせた適切なアドバイスを提供し、最適な融資プランを選択する上で大きな助けとなります。特に、複雑な金融商品やリスクの高い取引を検討する場合は、専門家の意見を聞くことが重要です。
築古マンションの担保価値は、市場価格よりも低く評価されます。融資額は担保価値と借入希望者の信用度によって決定されます。複数の銀行に査定を依頼し、専門家に相談することで、より有利な条件で融資を受ける可能性が高まります。共同担保による追加融資は期待しにくく、新しい物件の単独評価が中心となります。 慎重な計画と専門家への相談が、成功への鍵となります。
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