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築33年ボロビル付き土地の共有持分3/4売却:地上げ屋による1500万円買い取りの可能性と注意点

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地上げ屋に共有持分3/4を売却した場合、1500万円で買い取ってもらえる見込みはあるのでしょうか?また、売却にあたって注意すべき点は何でしょうか?
まず、土地と建物の評価方法について理解しましょう。土地の評価は、公示価格(国が毎年発表する標準的な土地価格)を参考にしますが、実際の取引価格は、立地条件(場所)、地盤、形状などによって変動します。築33年の老朽化したビルは、建物の状態(老朽化の度合い、耐震性など)、用途(賃貸可能か、解体前提かなど)によって評価が大きく異なります。さらに、共有持分であるため、全体の価値の3/4があなたの持ち分となります。
14坪、公示価格2000万円の土地に築33年の老朽ビルが建っている状態では、1500万円という価格は、ビルの状態や立地条件によっては妥当な可能性もあります。しかし、地上げ屋は利益を追求するため、必ずしも公示価格を基準に買い取るわけではありません。建物の解体費用や、将来的な土地利用計画などを考慮し、価格を提示します。1500万円という提示額が妥当かどうかは、複数の不動産業者に査定を依頼し、比較検討する必要があります。
共有不動産の売却には、民法(民法第250条など)が関係します。共有者は、他の共有者の同意を得ずに単独で売却することは原則できません。しかし、今回のケースのように相手方との合意が不可能な場合は、裁判所を通して共有物の分割を請求することができます(民法第257条)。分割の結果、あなたの持分が単独で売却できる状態になる可能性があります。
地上げ屋は、必ずしも悪徳業者ばかりではありませんが、交渉力に長けているため、価格交渉では不利な立場に立たされる可能性があります。提示された価格が妥当かどうか、冷静に判断することが重要です。また、契約書の内容を十分に理解した上で署名・捺印しましょう。不当な条項が含まれていないか、専門家に確認してもらうことをお勧めします。
複数の不動産業者に査定を依頼し、それぞれの評価額を比較することで、あなたの共有持分の適正価格を把握することができます。また、地上げ屋だけでなく、一般の不動産業者にも売却を検討することで、より有利な条件で売却できる可能性があります。
共有不動産の売却は、法律的な知識や不動産に関する専門的な知識が必要となる複雑な手続きです。相手方との関係が悪化している場合や、価格交渉で行き詰まった場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。彼らは、あなたの権利を守り、最適な解決策を提案してくれます。
1500万円での買い取りは可能性がありますが、必ずしも実現するとは限りません。冷静に状況を判断し、複数の業者に査定を依頼し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが重要です。地上げ屋との交渉は慎重に進め、契約書の内容は十分に確認しましょう。 共有不動産の売却は複雑なため、専門家の力を借りながら、あなたにとって最善の解決策を見つけることを心がけてください。
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