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築34年ボロビル相続!弟の持分が勝手に売却!100万円で買い戻せる?80歳老人の切実な相続問題

【背景】
* 9年前に親から築34年の4階建てビルと14坪の土地を相続。
* 弟と共有名義で、私の持分は3/4。
* 弟とは仲が悪く疎遠。
* 5年前、弁護士を通じて弟に持分の1/4を100万円で放棄するよう求めたが、無視された。
* 先月、弟の持分が買取業者に売却され、所有権移転されていたことが判明。

【悩み】
弟の持分を100万円で買い戻し、ビルと土地を娘に相続させたい。しかし、買取業者は私の持分を500万円で買い取るか、彼らの持分を2000万円で買い取るよう要求。80歳で年金暮らしの私には、多額の現金を用意できないため、どうすれば良いか悩んでいる。

現状では難しい。法的手続きが必要で、費用もかかる可能性が高い。

回答と解説

テーマの基礎知識:共有不動産と共有持分の売却

不動産(ここではビルと土地)を複数人で所有する状態を「共有」といいます。共有者は、それぞれ共有持分(所有権の一部)を持っています。質問者様のケースでは、当初は質問者様と弟が共有者で、それぞれ3/4と1/4の持分を持っていました。

共有者の1人が自分の持分を売却することは、原則として自由です。弟さんは自分の持分(1/4)を売却しただけで、違法ではありません。ただし、売却によって他の共有者に不利益が生じる場合、法的な問題が生じる可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

残念ながら、100万円で弟さんの持分を買い戻すことは、現状では非常に困難です。買取業者が既に弟さんの持分を取得しており、彼らも利益を得ることを目的としています。そのため、100万円という金額では交渉が成立する可能性は低いでしょう。

関係する法律や制度:共有物分割

共有不動産について、共有者間で意見が合わず、分割できない場合、「共有物分割」という裁判手続きがあります。裁判所が、不動産を分割するか、または一方の共有者に代償金を支払って単独所有権に移転させるよう判断します。

質問者様は、買取業者との間で共有物分割の訴訟に発展する可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

5年前の弁護士を通じた「100万円での放棄要求」は、法的拘束力はありませんでした。単なる交渉提案であり、弟さんが応じない限り、法的効力はありません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、弁護士に相談することが重要です。弁護士費用はかかりますが、専門家の助言を得ることで、状況を正確に把握し、最適な解決策を見つけることができます。弁護士は、買取業者との交渉や、共有物分割訴訟における代理人として活動します。

裁判になった場合、裁判費用や弁護士費用は高額になる可能性があります。そのため、ご自身の経済状況を弁護士に伝え、費用負担についても相談する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースは、相続、共有不動産、民事訴訟など、複数の法律分野にわたる複雑な問題です。ご自身で解決しようとすると、かえって事態を悪化させる可能性があります。そのため、弁護士などの専門家に相談することが強く推奨されます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 弟の持分売却は違法ではない。
* 100万円で買い戻すのは困難。
* 弁護士に相談し、共有物分割訴訟の可能性を検討する必要がある。
* 訴訟には費用がかかるため、経済状況も考慮する必要がある。
* 早期に専門家の助言を得ることが重要。

今回のケースは、相続問題における複雑な状況と、高齢者の経済的制約が絡み合った難しい問題です。専門家のアドバイスを得ながら、冷静に状況を判断し、最適な解決策を見つけることが大切です。 安易な判断は、かえって事態を悪化させる可能性があることを忘れないでください。

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