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築40年以上!道路横側溝の沈下と漏水リスク~原因と責任の所在を徹底解説~

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側溝の沈下の原因と、そこから水が地中にしみ出している可能性を知りたいです。放置した場合の危険性と、もし陥没した場合の工事費負担についても知りたいです。
地盤沈下(じばんちんか)とは、地盤が何らかの原因で徐々に沈んでいく現象です。原因は様々で、地震による地盤の緩み、地下水の汲み上げ(くみあげ)による地盤の圧密(あっぴつ)(土の粒子が圧縮されること)、盛土(もりど)(人工的に土を盛って造成すること)の圧密、老朽化した下水道管からの漏水などが挙げられます。
側溝(U字溝)は、雨水や生活排水などを排水路に導くための重要なインフラです。地盤が沈むと、側溝も一緒に沈み、亀裂(きれつ)が生じたり、破損したりする可能性があります。
質問者様の側溝の沈下は、地震による地盤の緩みと、長年の地下水浸透(しんとう)による地盤の圧密が複合的に作用している可能性が高いと考えられます。2011年の震災で隣接地で水道管が破損し、大量の水が地中に浸透したことが、地盤沈下を加速させた要因の一つと考えられます。 側溝からの漏水も、地盤の沈下によって生じた亀裂から水が漏れている可能性があります。
今回のケースでは、民法(みんぽう)が関係してきます。民法では、土地所有者は自分の土地を管理する義務があります。側溝の沈下や陥没が隣地へ被害を及ぼす可能性がある場合、土地所有者は適切な措置をとる必要があります。具体的には、専門業者に調査を依頼し、原因を特定し、適切な補修工事を行う必要があります。
陥没の責任は、必ずしも側溝の所有者にあるとは限りません。地盤の状況や、陥没の原因によって責任の所在は変わります。 今回のケースのように、隣接地の漏水などが原因で地盤が弱体化し、陥没に至った場合は、隣接地の所有者にも責任の一端がある可能性があります。
まずは、専門業者(地盤調査会社や土木工事会社)に地盤調査を依頼し、側溝の沈下の原因を特定することが重要です。調査結果に基づいて、適切な補修工事の方法を検討する必要があります。 補修工事には、側溝の修復、地盤改良(じばんかいりょう)(地盤を強化する工事)などが考えられます。
複数所有者による私道の場合、工事費用の負担割合については、話し合いによって決定する必要があります。話し合いがまとまらない場合は、裁判所の調停(ちょうてい)を利用することも考えられます。
地盤調査や補修工事は専門知識が必要なため、専門業者に相談することが重要です。自己判断で工事を行うと、かえって状況が悪化したり、費用が余計にかかったりする可能性があります。 また、所有者間の合意形成が困難な場合も、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
築年数の経過による地盤の劣化、地震の影響、隣接地の漏水など、複数の要因が複合的に作用して側溝の沈下を引き起こしている可能性が高いです。 早急に専門業者に調査を依頼し、原因を特定し、適切な対策を講じる必要があります。 工事費用負担については、所有者間での話し合いが不可欠であり、合意形成が困難な場合は専門家の助力を得ることを検討しましょう。 放置すると陥没などの危険性があり、周辺住民への被害につながる可能性があるため、早めの対応が重要です。
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