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築50年以上!老朽化した実家の相続放棄と処分方法:相続人不明、隣家との関係も考慮した解決策
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相続放棄の手続き方法、金銭的負担を少なくして老朽化した建物を処分する方法が知りたいです。連絡先不明の相続人への対応や、隣家との関係も考慮した上で、最適な解決策を見つけたいです。
相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律上の後継者)に引き継がれることです。相続財産には、土地や建物、預金などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます。
相続開始を知った日から3ヶ月以内であれば、相続放棄(相続する権利を放棄すること)ができます。(民法第915条)。相続放棄をすれば、相続財産を受け継ぐ義務も、借金などを負う義務もなくなります。
しかし、相続放棄は、全ての相続財産を放棄することになります。もし、相続財産にプラスの財産(価値のあるもの)があるにも関わらず、借金などのマイナスの財産の方が多ければ、相続放棄をするのが賢明です。
一方、限定承認(相続財産を相続するものの、相続財産から借金を差し引いた範囲でしか責任を負わないこと)という方法もあります。これは、相続財産の状況を把握してから、相続するか否かを選択できる制度です。
ご質問のケースでは、築50年以上経過した老朽化した建物は、修繕費用が莫大にかかる可能性が高いです。また、隣家との関係性から取り壊しも困難な状況です。これらの状況から、相続財産はマイナスの財産が多いと判断できます。
まずは、相続放棄を検討するのが適切です。しかし、相続人全員の連絡先が不明なため、相続放棄の手続きが困難です。この場合は、家庭裁判所に相続放棄の申述をする必要があります。
相続放棄をせずに、限定承認を選択する事も可能です。限定承認を選択した場合、相続財産の全容を把握する必要があります。そのため、まずは相続財産の調査を行い、プラスとマイナスの財産のバランスを判断する必要があります。
相続に関する手続きは、民法(特に第900条以降の相続に関する規定)に基づいて行われます。相続放棄や限定承認の手続きは、家庭裁判所で行います。相続人全員の所在が不明な場合は、家庭裁判所の許可を得る必要があります。
相続放棄は、簡単にできる手続きではありません。期限内に手続きをしなければ、相続財産を受け継ぐことになります。また、相続人全員の同意が必要な場合もあります。特に、相続人が多く、連絡先が不明な場合は、専門家の助けが必要となるでしょう。
まず、相続財産の調査が必要です。土地の登記簿謄本を取得し、土地の評価額や建物の現状を確認します。次に、相続人調査を行います。戸籍謄本などを取得し、相続人の氏名、住所、連絡先を調べます。相続人調査は、専門の調査会社に依頼することも可能です。
相続人全員の連絡先が不明な場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、相続放棄や限定承認の手続きを代行し、相続人調査にも協力してくれます。
相続手続きは、法律の知識や手続きに精通している必要があります。相続人が多く、連絡先が不明な場合、また、相続財産に複雑な要素(抵当権、共有など)が含まれる場合は、専門家(弁護士、司法書士)に相談することが重要です。専門家の適切なアドバイスとサポートにより、スムーズな手続きを進めることができます。
老朽化した建物の相続は、大きな負担となる可能性があります。相続放棄や限定承認といった制度を活用し、状況に応じて適切な選択をすることが重要です。特に、相続人不明や複雑な相続財産の場合は、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを得ることが、金銭的負担を軽減し、精神的な負担を減らすための近道となります。 早めの行動が、より良い解決につながります。
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