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築60年借家の修繕費と退去時の現状回復義務:老朽化と猫による損傷への対応

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* 退去時の現状回復で、どの程度の修繕費用を負担しなければならないのか?
* 老朽化していることを知りながら住んでいることは問題なのか?
借家契約では、建物の修繕責任は大家(貸主)に、居住者の負担は「通常使用による損耗」の範囲内とされています。通常使用による損耗とは、居住者が普通に生活することで生じる、やむを得ない劣化のことです。例えば、壁の小さな汚れや、経年による畳のへこみなどが該当します。一方、大家の修繕義務は、建物の構造部分(柱、梁、屋根など)や設備(給排水設備、トイレなど)の維持管理に及びます。
今回のケースでは、大家が修繕を拒否し、取り壊す意向を示している点が重要です。大家が修繕義務を怠っているにも関わらず、居住者が退去時に「通常使用による損耗」を超える修繕費用を負担する義務は、原則としてありません。猫による傷みについても、猫を飼うことを大家が許可していた場合、その範囲内の損傷は通常使用による損耗とみなされる可能性があります。ただし、故意または過失による著しい損傷は除かれます。瓦の落下や雨戸の腐食は、大家の修繕義務に該当する可能性が高いです。
借地借家法(民法の規定も含む)が、借家における修繕責任や現状回復義務について規定しています。具体的には、大家は建物の構造部分や主要な設備の修繕義務を負い、居住者は通常使用による損耗以外の損傷について責任を負うとされています。
「通常使用による損耗」の範囲は、必ずしも明確ではありません。築年数や建物の状態、居住者の生活様式などによって判断が異なってきます。例えば、築60年の借家であれば、ある程度の老朽化は通常使用による損耗とみなされる可能性が高いです。しかし、猫によるひっかき傷が著しい場合、その全てが通常使用による損耗とは判断されない可能性があります。
退去時にトラブルを避けるため、建物の現状を写真や動画で記録しておくことが重要です。特に、入居時と退去時の状態を比較できるよう、入居時に詳細な写真撮影を行うことをお勧めします。大家との間で修繕費用について意見が合わない場合は、管理会社であるエイブルに仲介を依頼するか、弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。
大家との交渉が難航する場合、または退去時の修繕費用について明確な合意が得られない場合は、弁護士や不動産専門家への相談が有効です。専門家は、借地借家法に基づいた適切なアドバイスを行い、紛争を回避するお手伝いをしてくれます。
築60年の老朽化した借家において、退去時の現状回復義務は、通常使用による損耗の範囲内と判断される可能性が高いです。しかし、猫による損傷や大家の修繕義務放棄といった特殊な状況を考慮し、証拠をしっかり確保し、必要に応じて専門家に相談することが重要です。大家との良好なコミュニケーションを心がけ、トラブルを未然に防ぐ努力をしましょう。 また、契約書の内容を改めて確認し、不明な点は管理会社であるエイブルに問い合わせることも有効です。
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