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義父の相続放棄に関する質問:滞納金、ローン、再同居のリスクについて

質問の概要

【背景】

  • 義父が重度の後遺症(くも膜下出血、脳梗塞)を患っている、または死亡した場合の相続について考えています。
  • 義父母には、固定資産税、市県民税、国民健康保険の滞納があり、総額約500万円に上ることが判明しました。
  • 持ち家のローンも数百万円残っています。
  • 3年前に、義父名義の自宅と義祖父名義の土地が市の差し押さえ処分を受けています。義父母は現在もその家に住んでいます。
  • 滞納税金は市との話し合いで分割払いをしているようです。

【悩み】

  • 義母は、家のローンが減額または0になる可能性があると話していますが、詳細不明です。
  • 義母は他に負債はないと言っていますが、真偽は不明です。
  • 別居中の長男夫婦である私達に、同居してほしいという話が出ています。
  • 私達夫婦は子供もおり、年収500万円のサラリーマン家庭です。
  • 相続人全員(義母、主人、義妹2人、義父の兄弟姉妹3人)が相続放棄した場合、義父母の家や土地はどうなるのでしょうか?
  • 今の段階で再同居することに、どのようなリスクがあるのでしょうか?
  • このような相談は、弁護士と司法書士のどちらにすべきでしょうか?
相続放棄した場合の家の行方、再同居のリスク、相談先について解説します。専門家への相談を検討しましょう。

相続放棄と、相続が発生した場合の基礎知識

相続放棄について理解を深めるために、基本的な知識から見ていきましょう。

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(プラスの財産とマイナスの財産の両方)を、配偶者や子供などの親族が引き継ぐことです。この財産を「相続財産」と呼びます。

相続放棄とは、この相続財産を一切引き継がないという選択です。相続放棄をすると、最初から相続人ではなかったものとみなされます。つまり、プラスの財産もマイナスの財産も一切受け継がないことになります。

相続放棄は、原則として、相続開始を知ったときから3ヶ月以内(熟慮期間)に、家庭裁判所へ申立てを行う必要があります。この期間内に手続きをしないと、単純承認(すべての財産を無条件で受け入れること)したとみなされます。

今回のケースでは、義父の負債が多額である可能性があり、相続放棄を検討するのは、賢明な判断と言えるでしょう。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースで、相続人全員が相続放棄した場合、様々な問題が発生します。

まず、義父名義の自宅と土地は、相続放棄によって相続人がいなくなるため、最終的には国庫に帰属する可能性が高いです。ただし、差し押さえられた状態であるため、すぐに売却される可能性もあります。

次に、義父母が住み続けることは、非常に難しくなるでしょう。家を所有する権利を失うため、立ち退きを迫られる可能性があります。また、固定資産税やローンの支払いもできなくなるため、生活が困窮する可能性があります。

再同居のリスクとしては、義父母の経済状況が改善しない場合、あなた方の生活に負担がかかることが挙げられます。滞納金やローンの問題が解決しないまま同居すると、あなた方の収入からそれらを支払う必要が出てくるかもしれません。また、義父母の介護が必要になった場合、時間的・精神的な負担も増える可能性があります。

結論として、相続放棄を選択した場合、義父母の住む場所が失われる可能性が高く、再同居は経済的・精神的な負担が増えるリスクを伴います。慎重な検討が必要です。

関係する法律や制度

相続放棄に関連する主な法律は、民法です。

民法には、相続の基本的なルールや、相続放棄の手続きなどが定められています。具体的には、相続人の範囲(法定相続人)、相続財産の範囲、相続放棄の手続き、相続放棄の効果などが規定されています。

また、今回のケースでは、差し押さえや滞納金の問題も関係してきます。固定資産税や市県民税などの滞納については、地方税法が適用されます。ローンの問題については、民法や住宅ローンの契約内容が関係します。

さらに、義父が重度の後遺症を患っている場合、成年後見制度も関係してくる可能性があります。成年後見制度とは、判断能力が不十分になった人の財産管理や身上監護を支援する制度です。

誤解されがちなポイントの整理

相続放棄に関して、よく誤解されるポイントを整理しましょう。

・相続放棄をすれば、すべての問題が解決するわけではない

相続放棄は、相続財産を一切受け継がないという選択ですが、それだけで全ての負債から解放されるわけではありません。例えば、連帯保証人になっている場合、相続放棄をしても、その責任は残ります。

・相続放棄の手続きは、一度行うと撤回できない

相続放棄は、原則として、一度手続きをすると撤回できません。そのため、慎重に検討し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

・相続放棄をすると、生命保険金を受け取れなくなる場合がある

生命保険金は、受取人が指定されている場合、相続財産には含まれません。しかし、受取人が相続放棄をした場合、生命保険金を受け取れなくなる可能性があります。これは、保険金を受け取ると、相続を承認したとみなされる可能性があるからです。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースで、実務的に役立つアドバイスをいくつかご紹介します。

・財産調査を徹底的に行う

相続放棄をするかどうかを判断するためには、まず、義父の財産を正確に把握する必要があります。預貯金、不動産、借金、未払いの税金など、すべての財産をリストアップしましょう。法務局で不動産の登記情報を確認したり、金融機関に問い合わせたりすることも重要です。

・専門家への相談を検討する

相続放棄の手続きは、専門的な知識が必要となる場合があります。弁護士や司法書士に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。専門家は、財産調査のサポートや、相続放棄の手続き代行も行ってくれます。

・義母との話し合い

義母から、ローンの減額や免除について話を聞いているようですが、鵜呑みにせず、事実確認を行いましょう。ローンの契約内容を確認したり、金融機関に問い合わせたりして、正確な情報を把握することが重要です。また、税金の滞納についても、詳細を確認し、今後の対応について話し合いましょう。

・再同居について

再同居を検討する際には、義父母の経済状況、健康状態、介護の必要性などを考慮しましょう。もし再同居するとしても、あなた方の生活に負担がかからないように、事前にしっかりと話し合い、取り決めをしておくことが重要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、以下の理由から、専門家への相談が不可欠です。

・負債の状況が複雑である

滞納金、ローンの未払い、差し押さえなど、負債の状況が複雑です。これらの問題を適切に処理するためには、専門的な知識と経験が必要となります。

・相続放棄の手続きが必要となる可能性がある

負債が多額である場合、相続放棄を検討する必要があります。相続放棄の手続きは、専門的な知識が必要であり、誤った手続きをすると、思わぬ不利益を被る可能性があります。

・再同居に関するリスクがある

再同居を検討する際には、経済的なリスク、介護の負担、人間関係など、様々な問題を考慮する必要があります。専門家は、これらの問題に対するアドバイスを提供し、適切な解決策を提案してくれます。

・弁護士と司法書士のどちらに相談すべきか

相続に関する問題は、弁護士と司法書士のどちらでも相談できます。一般的に、訴訟や調停が必要な場合は弁護士、書類作成や手続き代行が中心の場合は司法書士が適しています。今回のケースでは、負債の状況が複雑であり、相続放棄の手続きが必要となる可能性があるため、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法的アドバイスだけでなく、相続放棄の手続き代行も行ってくれます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回のケースの重要ポイントをまとめます。

・義父の相続放棄を検討する前に、財産調査を徹底的に行いましょう。

・相続放棄の手続きは、専門家(弁護士)に相談しましょう。

・再同居を検討する際には、経済的なリスク、介護の負担、人間関係などを考慮し、事前にしっかりと話し合いましょう。

・義母との間で、ローンの減額や免除、税金の滞納について、事実確認を行いましょう。

相続問題は複雑で、個々の状況によって最適な解決策は異なります。専門家のアドバイスを受け、慎重に判断することが重要です。

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