義父の認知症と金銭管理：鬼嫁ではない、現実的な対応とは？

私は、かなりの鬼嫁ですか？冷静なご意見ください。義父は認知症で、施設に入居しています。同居していましたが、毎日送迎したり、できる限りのことはしてきました。だけど、危ないことが続き、本人の通帳や電話、財布などは預かることにしました。義父に、何度も注意しても約束を守らないし、義父も状況を理解できないからです。そのせいか、義父の暴言が続き、施設入居を決めました（主人が決めました）。施設に入りましたが、多額のお金を要求してきたり、通帳返せと言ってきます。こんなことがもう1年以上続き、私は疲れ果てました。義父は、元々お金への執着がひどく、お金を貯めることだけが楽しみのようです。友達、仲間が１人もいません。孫も義父に寄り付きません。病気のせいだから・・・と思う反面、義父の行動に悩み、苦しんできました。貴重品を返さない私は鬼ですか？小銭、買いものができるカードは渡しています。それではダメですか？正直、義父にもう振り回されたくないて、関わり合いたくないと思ってしまいます。冷たいですか？

あなたは鬼嫁ではありません。現実的な対応です。

義父の認知症と金銭管理：基礎知識

認知症とは、脳の病気によって記憶力や判断力、思考力などが低下する状態です。様々な種類があり、進行度も様々です。今回のケースでは、義父さんの行動から、金銭管理能力の低下が顕著に表れています。これは認知症の症状の一つであり、本人だけでなく、家族にとっても大きな負担となります。

金銭管理能力の低下は、本人にとって危険な状況を生み出す可能性があります。詐欺の被害に遭ったり、浪費によって生活が困窮したりするリスクがあります。そのため、家族が介入して金銭管理を行うことは、本人を守るためにも必要な場合があります。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様は、義父様の安全と生活を守るために、通帳や財布を預かっています。小銭や買い物カードは渡しているとのことですが、これは適切な対応と言えるでしょう。

義父様の要求や暴言は、認知症による症状であり、質問者様を責めるものではありません。疲れてしまうのは当然です。ご自身の精神的な健康も大切にしてください。

成年後見制度について

義父様の金銭管理に不安がある場合、「成年後見制度」(成年後見制度とは、認知症などにより判断能力が不十分な方が、財産管理や身上監護（生活全般の世話）について、後見人などの援助を受けることができる制度です)の利用を検討するのも一つの方法です。

成年後見制度には、様々な種類があり、状況に応じて最適な方法を選択できます。例えば、本人の意思を尊重しつつ、財産管理をサポートする「任意後見」や、裁判所の判断に基づいて後見人が選任される「法定後見」などがあります。弁護士や司法書士などの専門家に相談することで、適切な制度の選択と手続きを進めることができます。

誤解されがちなポイント：冷たい対応ではない

認知症の家族を持つ方の中には、罪悪感や自己嫌悪に陥ってしまう方もいます。しかし、質問者様の対応は、義父様を「守る」ための現実的な選択です。義父様への愛情や心配がないわけではないでしょう。むしろ、深い愛情と責任感からくる行動と言えます。関わりたくないという気持ちも、長期間にわたる負担の大きさを示しています。冷たいのではなく、ご自身が疲弊する前に、適切な対応を取ろうとしているのです。

実務的なアドバイス

* **記録を残す:** 義父様の言動や、質問者様の対応内容を記録しておきましょう。成年後見制度を利用する場合などに役立ちます。
* **専門家への相談:** 弁護士や司法書士、精神科医などに相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
* **介護サービスの利用:** 介護サービスを利用することで、負担を軽減できます。
* **ご自身のケア:** ご自身の精神的な健康を維持するために、休息や趣味の時間を持つことを心がけてください。サポートグループに参加するのも有効です。

専門家に相談すべき場合

* 成年後見制度の利用を検討する場合
* 義父様の状態が悪化し、対応に困っている場合
* ご自身の精神的な負担が大きすぎる場合

まとめ

あなたは鬼嫁ではありません。認知症の義父さんの介護は、想像以上に大変です。適切な対応をしながら、ご自身の心身を守ることも大切です。専門家の力を借りながら、状況に合った解決策を見つけていきましょう。義父さんへの愛情と、ご自身の健康を両立させるために、積極的に支援を求めることをお勧めします。