• Q&A
  • 共有者の一人が不動産売却に反対!「共有物分割請求」で強制的に売却する方法と「自分の持分だけ」売る方法

共有不動産・訳あり物件の無料相談
1 / -
売却を決めていなくても問題ありません。状況整理のご相談だけでもOKです。

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続したアパートを兄弟と叔父叔母で共有しています。私を含め過半数の共有者は売却に賛成ですが、叔母一人が反対しているため、話が進みません。共有者の一人でも反対している場合、不動産全体を売却することはできないのでしょうか?

結論から言うと、共有者の一人が反対していても、法的な手続きを踏むことで不動産全体を売却することは可能です。その最も強力な方法が「共有物分割請求訴訟」です。

また、訴訟を避けたい場合の最終手段として、あなたが持つご自身の「共有持分だけ」を専門の買取業者に売却するという選択肢もあります。一人だけが反対しているからといって、あなたが諦める必要は全くありません。この記事では、なぜ一人の反対で売却が止まってしまうのか、そしてその膠着状態を打開するための2つの具体的な解決策について、詳しく解説していきます。

なぜ一人の反対で売却できない?共有不動産の基本ルール

まず、なぜ過半数が賛成しているにも関わらず、叔母様お一人の反対でアパート全体を売却できないのか、その法的な理由を理解することが重要です。

共有物の「変更・処分行為」には全員の同意が必要

民法では、共有不動産に関する行為を、その内容の重要度に応じて3つに分類しています。

  1. 保存行為:建物の修繕など、現状を維持するための行為。各共有者が単独で行えます。
  2. 管理行為:建物を賃貸に出すなど、性質を変えない範囲での利用・改良行為。各共有者の持分の価格に従い、その過半数の同意で決定できます。
  3. 変更・処分行為:建物を増改築したり、不動産全体を売却したりする行為。共有物の根幹に関わる最も重大な行為であり、共有者全員の同意がなければ行うことはできません。

不動産全体の売却は、この3番目の「変更・処分行為」にあたります。そのため、たとえ叔母様の持分が40%で、残りの60%が売却に賛成していても、法律上は全員の同意がなければ、アパート全体を売却することはできないのです。

解決策1:裁判所に分割を求める「共有物分割請求」

当事者間の話し合いで合意に至らない場合、各共有者は、いつでも裁判所に対して「共有状態を解消してください」と請求する権利を持っています。これが**「共有物分割請求」**です。

裁判所が下す分割方法

共有物分割請求訴訟を起こした場合、裁判所は当事者の意見を聞きながら、最終的に以下のいずれかの方法で分割するよう命じます。

  • 現物分割:土地を物理的に分ける方法。アパートのような建物では不可能です。
  • 代償分割:共有者の一人が不動産全体を取得し、他の共有者に対して、その持分相当額を金銭で支払う方法。
  • 換価分割:**これが今回のケースで最も現実的な解決策です。**裁判所が不動産全体を競売にかけることを命じ、その売却代金を、各共有者が持分割合に応じて分配する方法です。これにより、反対していた叔母様の意思に関わらず、不動産全体を強制的に売却・現金化することが可能になります。

解決策2:ご自身の「共有持分だけ」を売却する

「裁判は時間もかかるし、親族と争いたくない…」という場合に有効なのが、この方法です。

他の共有者の同意は一切不要

あなたの「共有持分(25%)」は、あなた個人の独立した財産です。そのため、他の共有者(叔母様など)の同意を一切得ることなく、あなたの意思だけで自由に売却することができます。

メリット:早く、確実に、トラブルから解放される

共有物分割請求訴訟は、解決まで1年以上かかることもあります。一方、ご自身の持分のみの売却であれば、数週間から数ヶ月で完了し、すぐに現金を手に入れることができます。何よりも、今後の修繕費用の負担や、親族間の面倒な人間関係から、あなただけが先に抜け出すことができるのが最大のメリットです。

誰が買うのか?「共有持分専門の買取業者」

「トラブルを抱えたアパートの権利の4分の1だけを、誰が買うのか?」と疑問に思われるかもしれません。一般の個人や不動産会社が買うことはまずありません。しかし、このような複雑な権利関係の不動産(共有持分)を専門に買い取り、他の共有者と法的に交渉して最終的な解決を図ることをビジネスとしている、専門の不動産買取業者が存在します。

この記事の重要ポイント

  • ポイント1:不動産「全体」の売却には、持分割合に関わらず共有者全員の同意が必要です。過半数の賛成だけでは売却できません。
  • ポイント2:話し合いがまとまらない場合、裁判所に「共有物分割請求」を申し立て、不動産全体を強制的に売却(換価分割)させることが可能です。
  • ポイント3:裁判を避け、より早く確実にトラブルから抜け出したい場合は、ご自身の「共有持分だけ」を専門の買取業者に売却するという、極めて有効な選択肢があります。

まとめ:膠着状態を打開する「法的手段」を知る

最後に、今回のポイントを整理します。

  • 全員の同意は必須:不動産全体の売却には、一人の反対でもあれば頓挫します。
  • 打開策は2つ:①裁判所に訴えて不動産全体を強制的に売却する「共有物分割請求」、②他の共有者の同意なく、ご自身の持分だけを専門業者に売却する「共有持分売却」。
  • 放置は最悪手:何もしなければ、建物の老朽化は進み、将来の高額な修繕費用の負担リスクだけが高まっていきます。

共有不動産の売却で意見が対立し、膠着状態に陥ることは、決して珍しいことではありません。重要なのは、「話し合いでダメなら諦めるしかない」のではなく、法律で認められた複数の解決策が存在することを知ることです。

ご自身の状況でどの解決策が最適か、また、ご自身の持分にどれくらいの価値があるのかを正確に知るためにも、一度、共有不動産問題を専門に扱う不動産会社や弁護士に相談し、具体的な出口戦略についてアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop