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自宅の水道管、隣家が勝手に使用!? 高額な私設水道管と隣家建築、法律上の問題点を徹底解説!

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高額な費用をかけて私設水道管を敷設したのに、隣家が許可なく使用しているのは法律的に問題ないのでしょうか?何か請求できる権利はあるのでしょうか?不安です。
水道管は、大きく分けて「公営水道(公共水道)」と「私設水道」に分けられます。公営水道は市町村などが管理する水道で、私設水道は個人が敷設・管理する水道です。質問者様のケースは、水道本管から自宅までを繋ぐ私設水道管を敷設された状況です。
土地の所有権は、地表だけでなく、地中にも及ぶとされています(*所有権の3次元性*)。そのため、質問者様が所有する土地(市道の下を含む私有地部分)に敷設された水道管は、質問者様の所有物です。
隣家が質問者様の私設水道管を無断で使用している可能性が高いです。これは、質問者様の所有物である水道管の不法占拠(*他人の物を無断で使用すること*)にあたり、民法上の不法行為に該当する可能性があります。
関係する法律は、主に民法です。民法では、他人の所有物を無断で使用した場合は、損害賠償を請求できる旨が規定されています。具体的には、隣家による水道管の使用によって質問者様に生じた損害(例えば、水道料金の増額分など)について、賠償請求が可能です。
* **市道の下だから公共物?**: 市道の下であっても、水道管の所有権は質問者様にあります。市道の下を通る水道管の敷設には、原則として道路管理者(市町村)の許可が必要ですが、許可を得て敷設された水道管の所有権が道路管理者に移転するわけではありません。
* **隣家も水道管を敷設すれば良いのでは?**: 隣家が新たに水道管を敷設することは可能ですが、既存の水道管を使用する行為は、質問者様の承諾がない限り不法行為となります。
* **黙認していたら権利を失う?**: 隣家の水道管使用を黙認していたとしても、権利を放棄したとはみなされません。ただし、長期間黙認していた場合は、損害賠償請求額が減額される可能性があります。
まずは、隣家に直接、水道管の使用について話し合うことをお勧めします。使用の経緯や今後について、穏便に解決できる可能性があります。話し合いがうまくいかない場合は、弁護士などの専門家に相談し、内容証明郵便などで法的措置を検討することも可能です。
例えば、隣家が水道管の使用料を支払うことを提案してきた場合、その金額が妥当かどうかを弁護士などに相談して判断する必要があります。
* 話し合いがまとまらない場合
* 損害賠償額の算定に迷う場合
* 法的措置(訴訟など)を検討する場合
弁護士や土地家屋調査士(*土地の境界や権利関係を専門とする士業*)などに相談することで、適切な対応策を検討できます。
私設水道管は、土地所有者の所有物です。隣家が許可なく使用している場合は、民法に基づき損害賠償請求が可能です。まずは隣家と話し合い、解決できない場合は専門家に相談しましょう。早期の対応が、円滑な解決に繋がります。
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