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自己破産したら居酒屋の店舗も閉鎖? 破産後の事業継続について解説

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・ 自己破産した場合、店舗を閉店しなければならないのか不安。
・ 店舗を閉店すると収入が完全に途絶えてしまう。
・ 店舗を継続したまま自己破産する方法はないのか知りたい。
自己破産(さいこはさん)とは、借金を返済できなくなった場合に、裁判所に申し立てて、借金の支払いを免除してもらう手続きのことです。簡単に言うと、借金を帳消しにするための最後の手段です。
自己破産をすると、原則として、すべての財産(現金、預貯金、不動産、車など)は処分され、債権者(お金を貸した人)への返済に充てられます。しかし、生活に必要なもの(例えば、一定額以下の現金や、生活に必要な家具など)は、手元に残せる場合があります。
自己破産の手続きは、裁判所が関与して行われます。裁判所は、破産者の財産の状況や、借金の原因などを詳しく調査し、最終的に免責(めんせき)を決定します。免責が認められると、借金の支払いが免除されます。
ご相談のケースでは、店舗が賃貸であり、店舗自体が資産ではないため、自己破産の手続きにおいて、必ずしも店舗を閉鎖しなければならないわけではありません。しかし、いくつか考慮すべき点があります。
まず、店舗の賃料や光熱費などの支払いが滞っている場合、自己破産の手続き中に、賃貸契約を解除される可能性があります。また、店舗の備品(中古の厨房機器など)が資産とみなされ、処分される可能性もゼロではありません。ただし、これらの備品が、事業継続に不可欠なものであれば、裁判所や破産管財人(はさんかんざいにん:破産者の財産を管理・処分する人)と相談することで、残せる可能性もあります。
自己破産後も店舗を継続するためには、破産手続きとは別に、店舗の運営資金を確保し、賃料などの支払いを滞りなく行う必要があります。店舗の収入でこれらの費用を賄える見込みがあれば、事業を継続できる可能性は高まります。
自己破産に関する主な法律は「破産法」です。この法律は、自己破産の手続きの流れ、破産者の権利と義務、債権者の権利などを定めています。
自己破産の手続きは、裁判所で行われます。裁判所は、破産者の状況に応じて、様々な決定を行います。例えば、破産管財人を選任したり、免責を許可したりします。
自己破産の手続きには、様々な制度が関係しています。例えば、免責不許可事由(めんせきふきょかじゆう)というものがあります。これは、借金の原因や、破産者の行動によっては、免責が認められない場合があるというものです。例えば、ギャンブルや浪費が原因で多額の借金を作った場合や、財産を隠したり、嘘をついたりした場合などです。
また、破産手続き中は、一部の職業に就くことが制限される場合があります(警備員、保険外交員など)。自己破産の手続きが完了すれば、これらの制限は解除されます。
自己破産について、よく誤解されているポイントがいくつかあります。
まず、「自己破産をすると、すべての財産が没収される」という誤解です。実際には、生活に必要な財産(現金、家具など)は、手元に残せる場合があります。
次に、「自己破産をすると、一生、借金ができなくなる」という誤解です。自己破産後、一定期間が経過すれば、再び借入をすることも可能です。ただし、自己破産をしたという事実は、信用情報機関に登録されるため、しばらくの間は、借入が難しくなる可能性があります。
また、「自己破産をすると、家族に迷惑がかかる」という誤解もあります。自己破産は、原則として、破産者本人の借金のみを対象とします。家族の財産が処分されることはありません。ただし、家族が連帯保証人になっている場合は、家族が借金を返済しなければならない場合があります。
さらに、「自己破産をすると、近所に知られてしまう」という誤解もあります。自己破産の手続きは、基本的に非公開で行われます。ただし、官報(かんぽう:国が発行する情報誌)に、破産者の氏名や住所などが掲載されます。官報は誰でも閲覧できるため、完全に秘密にすることは難しいですが、一般的に近所に知られる可能性は低いと考えられます。
自己破産を検討する際には、以下の点に注意が必要です。
・弁護士に相談する:自己破産の手続きは複雑であり、専門的な知識が必要です。弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、手続きをスムーズに進めることができます。
・財産の整理:自己破産の手続き前に、財産を正確に把握し、整理しておく必要があります。現金、預貯金、不動産、車など、すべての財産をリストアップし、評価額を算出しておきましょう。
・債権者への対応:自己破産の手続きが始まると、債権者から連絡が来る場合があります。弁護士に依頼している場合は、弁護士が対応してくれますが、自分で対応する場合は、誠実に対応しましょう。
・破産管財人との連携:破産管財人が選任された場合は、破産管財人の指示に従い、協力して手続きを進めましょう。
・免責のための準備:免責が認められるためには、裁判所に誠実に対応し、借金の原因や、反省の気持ちを伝えることが重要です。
具体例として、居酒屋の経営者が自己破産する場合を考えてみましょう。店舗の賃貸契約が残っており、店舗を継続したい場合、まずは弁護士に相談し、自己破産の手続きを進めながら、賃貸契約を継続できる可能性を探ります。店舗の運営資金を確保し、賃料の支払いを継続することで、店舗を継続できる可能性が高まります。また、中古の備品が事業継続に不可欠なものであれば、破産管財人と交渉し、残せるように努力することも重要です。
自己破産を検討する際には、必ず専門家(弁護士)に相談しましょう。自己破産の手続きは複雑であり、専門的な知識が必要です。弁護士に相談することで、以下のようなメリットがあります。
・適切なアドバイス:個々の状況に合わせた、最適なアドバイスを受けることができます。
・手続きのサポート:複雑な手続きを、弁護士が代行してくれます。
・債権者との交渉:債権者との交渉を、弁護士が代行してくれます。
・免責の可能性を高める:免責を得られるように、様々なサポートをしてくれます。
自己破産に関する情報は、インターネット上にもたくさんありますが、情報が古かったり、誤っていたりすることもあります。専門家である弁護士に相談することで、正確な情報を得ることができ、安心して手続きを進めることができます。
・ 自己破産をしても、必ずしも店舗を閉鎖しなければならないわけではありません。
・ 店舗が賃貸で、店舗自体が資産ではない場合は、店舗を継続できる可能性があります。
・ 店舗を継続するためには、賃料の支払いを継続し、運営資金を確保する必要があります。
・ 自己破産を検討する際は、必ず弁護士に相談しましょう。
自己破産は、人生における大きな決断です。しかし、専門家のアドバイスを受け、適切な手続きを踏むことで、再出発への道が開けます。今回のケースでは、店舗を継続できる可能性も十分にあります。諦めずに、専門家と協力して、最善の道を探ってください。
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