自己破産とは? 基礎知識を分かりやすく解説
自己破産とは、借金を返済できなくなった人が、裁判所に申し立てて、借金の支払いを免除してもらう手続きのことです。
簡単に言うと、「もう借金を返せません!」と裁判所に助けを求めるようなイメージです。
自己破産をすると、原則として、持っている財産を全て手放すことになります。
ただし、全ての財産が没収されるわけではありません。
生活に必要なものは残せる場合もあります。
自己破産の手続きは、大きく分けて「破産手続き開始の決定」と「免責許可決定」の2つの段階があります。
・破産手続き開始の決定: 裁判所が、破産の手続きを開始することを決定します。
この決定が出ると、債務者(借金をしている人)の財産は、破産管財人(裁判所が選任する専門家)によって管理されるようになります。
・免責許可決定: 裁判所が、借金の支払いを免除することを許可する決定です。
免責が認められると、原則として、借金の返済義務がなくなります。
ただし、税金など、免責されない借金もあります。
今回のケースへの直接的な回答
ご主人が自己破産をする場合、持ち家以外にも様々なものが影響を受ける可能性があります。
・車: 夫名義の車は、原則として財産として扱われ、手放すことになります。
ただし、車の価値が低い場合や、ローンが残っていない場合は、例外的に手元に残せる可能性もあります。
・子供名義の貯金: 子供名義の貯金は、原則として自己破産の影響を受けません。
ただし、名義が子供であっても、実質的にご主人の財産と判断される場合は、破産財産に含まれる可能性があります。
・家のローンと住み続けられる可能性: ローンが残っている家は、自己破産をすると競売にかけられ、手放すことになります。
ただし、一定の条件を満たせば、しばらくの間は家に住み続けられる可能性があります。
(例:リースバックなど)
自己破産と関係する法律や制度
自己破産は、破産法という法律に基づいて行われます。
破産法は、借金を返済できなくなった人の経済的な再生を目的としています。
自己破産の手続きには、裁判所が選任する破産管財人が関わることがあります。
破産管財人は、債務者の財産を調査し、債権者(お金を貸した人)への配当を行う役割を担います。
また、自己破産をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。
この情報は、一定期間(通常5~10年)は消えず、その間は、新たな借入やクレジットカードの利用などが制限されます。
誤解されがちなポイントの整理
自己破産について、誤解されやすいポイントをいくつか整理します。
・自己破産をすると、すべての借金がなくなるわけではない: 税金や、悪意を持って行った不法行為による損害賠償請求権など、免責されない債権もあります。
・自己破産をすると、一生、借金ができなくなるわけではない: 信用情報機関に登録された情報は、一定期間が経過すれば消去されます。
その後は、再び借入をすることも可能です。
・自己破産をすると、すべての財産を失うわけではない: 生活に必要なもの(現金、預貯金、生活必需品など)は、ある程度残すことができます。
ただし、その範囲は、個々の状況によって異なります。
実務的なアドバイスや具体例の紹介
自己破産を検討する際には、以下の点に注意しましょう。
・専門家への相談: 自己破産の手続きは複雑なので、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
専門家は、個々の状況に応じたアドバイスをしてくれます。
・財産の整理: 自己破産の手続きをする前に、財産を整理しておきましょう。
財産の状況を把握しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
・債権者との対応: 債権者との交渉が必要になる場合があります。
弁護士に依頼すれば、債権者とのやり取りを代行してくれます。
・生活費の確保: 自己破産の手続き中は、生活費を確保する必要があります。
生活保護の利用なども検討しましょう。
・具体例: 夫名義の車を例に挙げます。
車のローンが残っており、車の価値よりもローンの残高が多い場合、車は破産財産から外れる可能性があります。
一方、車のローンが完済しており、ある程度の価値がある場合は、売却して債権者への配当に充てられることになります。
専門家に相談すべき場合とその理由
自己破産を検討している場合は、必ず専門家(弁護士)に相談しましょう。
・専門知識: 専門家は、自己破産に関する専門知識を持っています。
個々の状況に応じた適切なアドバイスをしてくれます。
・手続きの代行: 専門家は、自己破産の手続きを代行してくれます。
煩雑な手続きを任せることで、精神的な負担を軽減できます。
・債権者との交渉: 専門家は、債権者との交渉を代行してくれます。
債権者とのやり取りをスムーズに進めることができます。
・法的アドバイス: 専門家は、法的アドバイスをしてくれます。
自己破産後の生活についても、相談することができます。
まとめ:今回の重要ポイントのおさらい
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
・自己破産をすると、原則として財産を失いますが、生活に必要なものは残せる可能性があります。
・夫名義の車は、原則として手放すことになりますが、ローンの状況などによっては例外もあります。
・子供名義の貯金は、原則として自己破産の影響を受けませんが、実質的にご主人の財産と判断される場合は、破産財産に含まれる可能性があります。
・家のローンが払えなくなった場合、自己破産をすると家は手放すことになりますが、一定の条件を満たせば、しばらくの間は家に住み続けられる可能性があります。
自己破産は、人生における大きな決断です。
一人で悩まず、専門家に相談して、最善の選択をしてください。

