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自己破産における予納金と免責、任意売却に関する疑問を徹底解説

【背景】

  • 親族が自己破産の手続きを開始し、管財人が選任されました。
  • 債務総額は約7000万円で、不動産を所有しています。
  • 申立て時に20万円の予納金を納めましたが、追加の予納金について不明な点があります。
  • 自宅は抵当権付きで、任意売却を検討中です。
  • 債権者集会と免責審尋期日が決定済みですが、任意売却の手続きが未了です。

【悩み】

  • 少額管財事件になるのか、追加の予納金はどの程度になるのか知りたい。
  • 任意売却が完了しないと免責決定が出ないのか、その期間の見通しが知りたい。
  • 予納金の支払いが完了しても、任意売却が未了の場合も免責決定が出ないのか知りたい。
  • 手続きの進捗や今後の見通しについて不安を感じています。

自己破産における予納金、免責、任意売却について、状況と手続きの進捗によって異なります。専門家と連携し、今後の手続きを進めましょう。

回答と解説

テーマの基礎知識:自己破産と予納金について

自己破産とは、借金を返済することが困難になった人が、裁判所に申し立てを行い、借金の返済義務を原則として免除してもらう手続きのことです。自己破産の手続きには、大きく分けて「同時廃止事件」と「管財事件」の2つの種類があります。

「同時廃止事件」は、破産者に財産がほとんどない場合に適用され、手続きが比較的短期間で終了します。この場合、裁判所への予納金は少額で済むことが多いです。

一方、「管財事件」は、破産者に一定の財産がある場合や、破産に至った経緯に問題がある場合に適用されます。管財事件では、裁判所が選任した「破産管財人(はさんかんざいにん)」が、破産者の財産を調査し、債権者への配当を行うことになります。この破産管財人の活動費用として、裁判所に「予納金(よのうきん)」を納める必要があります。

予納金の金額は、事件の複雑さや破産者の財産の状況などによって異なり、少額管財事件と通常管財事件で金額が大きく異なります。

今回のケースへの直接的な回答:予納金と手続きの見通し

今回のケースでは、管財人が選任されているため、原則として「管財事件」として扱われます。ただし、破産者の財産状況や債務の状況によっては、「少額管財事件」となる可能性があります。

① 少額管財事件の可能性:

少額管財事件になるかどうかは、裁判所の判断によります。一般的に、破産者の財産が少なく、手続きが比較的単純であると認められる場合に、少額管財事件が選択される傾向があります。今回のケースでは、自宅が抵当権付きであり、住宅ローンの残高が評価額を上回っているとのことですので、少額管財事件となる可能性はあります。ただし、偏頗弁済(へんぱべんさい)があったことも考慮されるため、最終的な判断は裁判所が行います。

② 予納金の金額:

少額管財事件の場合、予納金は20万円程度で済むことが多いです。通常管財事件の場合、予納金は50万円以上になることが一般的です。今回のケースでは、追加の予納金が必要になるかどうか、また、その金額については、管財人が12月の収支状況を見て判断するとのことですので、今後の状況を見守る必要があります。

③ 免責決定と任意売却:

免責決定(めんせきけってい)は、裁判所が借金の返済義務を免除することを決定することです。一般的に、免責決定を得るためには、破産手続きがすべて終了している必要があります。今回のケースでは、任意売却の手続きがまだ完了していないため、免責決定はまだ出ないと考えられます。任意売却の手続きが完了し、売却代金が債権者に配当された後、裁判所は免責を認めるかどうかを判断します。

④ 予納金の完済と免責決定:

予納金を完済しても、任意売却の手続きが終了していない場合は、免責決定は出ません。免責決定を得るためには、予納金の完済と、破産手続きのすべてのプロセスが完了している必要があります。

関係する法律や制度:破産法と民法

自己破産の手続きは、「破産法」という法律に基づいて行われます。破産法は、借金を返済できなくなった人の経済的な再生を支援するための法律です。

また、不動産の任意売却については、「民法」や「不動産登記法」などの関連する法律も関わってきます。これらの法律は、不動産の所有権や抵当権に関するルールを定めています。

誤解されがちなポイントの整理:免責と債務整理

自己破産は、借金を帳消しにする(免責)ための手続きですが、すべての債務が免除されるわけではありません。税金や、悪意を持って行った不法行為に基づく損害賠償請求権などは、免責の対象とならない場合があります。

また、自己破産は、他の債務整理(さいむせいり)の手続き(例:任意整理、個人再生)とは異なる手続きです。自己破産は、裁判所を通じて行う手続きであり、借金の免除を目的としますが、他の債務整理は、債権者との交渉や、裁判所を通じた手続きを通じて、借金の減額や分割払いなどを目指します。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:任意売却の手続き

今回のケースで重要となる「任意売却」について、簡単に説明します。任意売却とは、住宅ローンなどの債務を抱えた人が、債権者の同意を得て、不動産を売却することです。競売よりも高い価格で売却できる可能性があり、債務者の負担を軽減することができます。

任意売却の手続きは、以下のようになります。

  1. 管財人との協議: まず、管財人と相談し、任意売却を行うことについて合意を得ます。
  2. 不動産の査定: 不動産会社に依頼し、不動産の査定を行います。
  3. 売却活動: 不動産会社が、買主を探すための活動を行います。
  4. 売買契約の締結: 買主が見つかったら、売買契約を締結します。
  5. 代金の支払いと引き渡し: 買主から代金が支払われ、不動産を引き渡します。

任意売却の手続きには、数ヶ月程度の時間がかかることが一般的です。また、売却代金が住宅ローンの残高を上回らない場合は、不足分を自己負担する必要がある場合があります。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士と連携

自己破産の手続きは、専門的な知識が必要となるため、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、破産手続きに関するアドバイスや、書類の作成、裁判所とのやり取りなどをサポートしてくれます。

今回のケースでは、以下の点について弁護士に相談することをお勧めします。

  • 予納金の金額や、追加の予納金が必要になる可能性について
  • 任意売却の手続きの進捗状況と、免責決定までの見通しについて
  • 免責後の生活に関するアドバイス

弁護士に相談することで、手続きに対する不安を軽減し、スムーズに自己破産の手続きを進めることができます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、自己破産の手続きにおける予納金、免責、任意売却について、いくつかの重要なポイントがあります。

  • 少額管財事件になるかどうかは、裁判所の判断によります。
  • 免責決定を得るためには、任意売却の手続きを含む、すべての破産手続きが完了している必要があります。
  • 予納金の完済と、任意売却の手続きの両方が終了している必要があります。
  • 自己破産の手続きは複雑であるため、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

自己破産の手続きは、ご本人にとって大きな負担となる可能性がありますが、専門家のサポートを受けながら、着実に進めていくことが大切です。

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