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自己破産前に未納の固定資産税を支払っても大丈夫?

質問の概要

【背景】

  • 自己破産を予定しており、現在、申立書類を準備中です。
  • 自宅マンションは既に任意売却済みですが、固定資産税が4期分(約3万円)未納のままです。
  • 固定資産税の支払期限はまだ少し先です。

【悩み】

  • 自己破産申立前に未納の固定資産税を支払っても良いのか迷っています。
  • 支払うお金は銀行にあり、免責を受けても税金の支払義務は残るとのことです。
  • 裁判官の心証を悪くし、問題になる可能性はあるのでしょうか。
  • 司法書士からは裁判官によって判断が異なると言われ、困っています。
未納の固定資産税は、自己破産前に支払うことは可能です。ただし、裁判官の判断に影響を与える可能性はあります。

回答と解説

テーマの基礎知識:自己破産と固定資産税について

自己破産とは、借金を返済できなくなった人が、裁判所に申し立てて、借金の支払いを免除してもらう(免責)手続きのことです。自己破産をすると、原則として、すべての借金の支払義務がなくなります。ただし、すべての借金が免除されるわけではありません。税金(固定資産税など)や、一部の損害賠償請求権などは、免責の対象外となります。

固定資産税は、土地や建物などの固定資産を持っている人が、その資産に対して支払う税金です。自己破産をしたとしても、固定資産税の支払義務は消えません。そのため、自己破産の手続き中であっても、固定資産税を支払う必要が出てくる場合があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、自己破産申立前に未納の固定資産税を支払うことは、原則として問題ありません。なぜなら、固定資産税は免責の対象外であり、支払義務が残るからです。支払えるお金があるなら、支払っておくことで、後々の手間を省くことができます。

ただし、注意すべき点もあります。自己破産の手続きは、裁判所が債務者の状況を総合的に判断して、免責を認めるかどうかを決定します。もし、自己破産直前に、多額の財産を隠したり、一部の債権者にだけ返済したりするような行為(偏頗弁済)があると、裁判官の心証を悪くし、免責が認められない可能性もあります。

関係する法律や制度:破産法と地方税法

自己破産に関する主な法律は、破産法です。破産法は、自己破産の手続き、免責の要件、免責不許可事由などを定めています。

固定資産税に関する主な法律は、地方税法です。地方税法は、固定資産税の課税対象、税率、納付方法などを定めています。自己破産をした場合でも、地方税法に基づき、固定資産税を支払う義務が残ります。

誤解されがちなポイントの整理

自己破産に関する誤解として、よくあるのが「自己破産をすると、すべての借金が帳消しになる」というものです。確かに、自己破産をすると、ほとんどの借金の支払義務がなくなりますが、税金や、悪意による不法行為に基づく損害賠償請求権など、一部の債権は免責の対象外です。

また、「自己破産をすると、すべての財産を失う」という誤解もあります。自己破産の手続きでは、破産管財人が、債務者の財産を調査し、換価(お金に換えること)して、債権者に分配します。しかし、生活に必要な財産(一定の金額以下の現金、生活に必要な家財道具など)は、手元に残すことができます。

今回のケースで言えば、固定資産税を支払うために、預貯金を使うことは、必ずしも悪いことではありません。ただし、自己破産の手続きに影響がないように、注意が必要です。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

自己破産前に固定資産税を支払う際には、いくつかの注意点があります。

  • 支払いの時期:自己破産申立直前の支払いは、裁判官の心証に影響を与える可能性があります。支払う場合は、申立前に十分な期間を空けておくのが望ましいでしょう。
  • 支払いの方法:支払いの記録を残しておくことが重要です。振込明細や領収書を保管しておきましょう。
  • 裁判所への説明:自己破産申立時に、固定資産税を支払った事実を、裁判所に正直に説明しましょう。なぜ支払ったのか、その理由を明確に伝えることが大切です。

具体例として、自己破産前に、未納の固定資産税を支払った人が、裁判所から問題視されなかったケースもあります。その理由は、

  • 固定資産税の支払いが、生活に必要な範囲内であったこと
  • 支払いの時期が、自己破産申立から十分な期間が空いていたこと
  • 裁判所に対して、支払いの理由を誠実に説明したこと

などが挙げられます。このように、状況によっては、自己破産前に固定資産税を支払っても、問題がない場合があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

自己破産に関する手続きは、複雑で専門的な知識が必要です。そのため、専門家である弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。

特に、以下のような場合には、専門家への相談が不可欠です。

  • 自己破産の手続きについて、詳しく知りたい場合
  • 自己破産前に、特定の債権者に返済しても良いか迷っている場合
  • 自己破産の手続き中に、疑問や不安がある場合

弁護士や司法書士は、個々の状況に合わせて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。今回のケースのように、固定資産税の支払いや、裁判官の心証について不安がある場合も、専門家に相談することで、安心して手続きを進めることができます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。

  • 自己破産前に、未納の固定資産税を支払うことは、原則として可能です。
  • 固定資産税は免責の対象外であり、支払義務が残ります。
  • 自己破産直前の支払いは、裁判官の心証に影響を与える可能性があります。
  • 支払う場合は、支払いの時期、方法に注意し、裁判所に正直に説明しましょう。
  • 自己破産に関する手続きは複雑なので、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。

自己破産の手続きは、人生における大きな決断です。専門家のサポートを受けながら、慎重に進めていくことが大切です。

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