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自己破産前に退職金で家を妻に贈与、免責は認められる?

質問の概要

【背景】

  • 自己破産を検討している。
  • 横浜にマンションを2つ所有しているが、収入減と借金で返済が困難になっている。
  • 転勤先の札幌でうつ病を発症し、仕事がうまくいかなくなった。
  • 借金は約500万円。
  • 現在の会社の退職金が約650万円。

【悩み】

  • 退職金で札幌の家を購入し、結婚20年の妻に生前贈与を考えている。
  • 配偶者特別控除を利用する予定。
  • 自己破産手続きを裁判所に申請した場合、免責決定(借金の返済義務をなくすこと)がおりるか不安。
  • この行為が脱法行為と見なされないか心配。
自己破産前に退職金で家を贈与すると、免責が認められない可能性が高いです。専門家への相談が重要です。

回答と解説

テーマの基礎知識:自己破産と免責について

自己破産とは、借金が返済できなくなった場合に、裁判所に申し立てて、原則としてすべての借金の返済義務を免除してもらうための手続きです。この「免除」を法律用語で「免責(めんせき)」といいます。

自己破産の手続きは、まず裁判所が破産宣告を行い、その後、免責を認めるかどうかを判断します。免責が認められると、借金は帳消しになりますが、認められない場合は、借金の返済義務が残ったままになります。

自己破産の手続きは、借金で苦しんでいる人々を救済するための制度ですが、誰もが簡単に利用できるわけではありません。免責が認められるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、自己破産を検討している方が、退職金で家を購入し、それを妻に贈与しようとしています。この行為は、裁判所が免責を認める上で、非常に大きな問題となる可能性があります。

自己破産の手続きでは、債務者(借金をしている人)が財産を隠したり、不当に処分したりする行為は、免責不許可事由(免責が認められない理由)とされています。退職金で家を購入し、妻に贈与する行為は、財産の隠匿や不当な処分とみなされる可能性が高く、裁判所が免責を認めない可能性が非常に高いと考えられます。

自己破産を検討している場合は、財産の処分方法について、事前に専門家(弁護士など)に相談することが不可欠です。安易な財産処分は、自己破産の手続きを困難にするだけでなく、最悪の場合、詐欺罪に問われる可能性もあります。

関係する法律や制度

自己破産に関する主な法律は、破産法です。破産法では、免責不許可事由として、以下のような行為を挙げています。

  • 財産を隠したり、不当に処分したりする行為
  • 特定の債権者だけに優先的に返済する行為(偏頗弁済(へんぱべんさい))
  • 浪費やギャンブルなど、借金が増えた原因となる行為
  • 裁判所への虚偽の報告

今回のケースでは、退職金で家を購入し、妻に贈与する行為は、上記の「財産を隠したり、不当に処分したりする行為」に該当する可能性が高いです。

また、贈与税についても考慮する必要があります。贈与税は、財産を贈与した人に対してかかる税金です。今回のケースでは、夫が妻に家を贈与した場合、妻に贈与税が発生する可能性があります。ただし、配偶者控除を利用することで、一定額までは贈与税がかからない場合があります。

誤解されがちなポイントの整理

自己破産に関する誤解として、以下のようなものがあります。

  • 自己破産をすれば、すべての借金が必ず帳消しになる。
  • → 実際には、免責不許可事由に該当する場合は、免責が認められないことがあります。

  • 自己破産をすると、すべての財産を失う。
  • → 実際には、生活に必要な財産(一定額の現金、家財など)は、手元に残せる場合があります。

  • 自己破産をすると、一生、借金ができなくなる。
  • → 実際には、自己破産後、一定期間が経過すれば、再び借入が可能になる場合があります。

  • 自己破産は、誰でも簡単にできる。
  • → 実際には、自己破産の手続きは複雑であり、専門的な知識が必要です。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースのように、自己破産を検討している方が、財産の処分を考えている場合は、必ず専門家(弁護士など)に相談してください。弁護士は、個々の状況に合わせて、最適なアドバイスをしてくれます。

具体的には、以下のようなアドバイスが考えられます。

  • 自己破産の手続きを進める前に、財産の状況を正確に把握する。
  • 財産の処分方法について、裁判所に認められる範囲で検討する。
  • 免責不許可事由に該当する行為を避ける。
  • 債権者との交渉について、アドバイスを受ける。

例えば、退職金で家を購入し、妻に贈与するのではなく、自己破産の手続き後に、妻が購入資金を工面して家を購入するなどの方法が考えられます。ただし、この場合も、裁判所の判断によっては、問題となる可能性があります。

自己破産の手続きは、個々の状況によって異なり、様々なケースがあります。そのため、専門家への相談は不可欠です。

専門家に相談すべき場合とその理由

自己破産を検討している場合は、必ず弁護士などの専門家に相談してください。特に、以下のような場合は、早急に相談する必要があります。

  • 借金の額が大きく、返済の見込みがない場合。
  • 財産を所有している場合。
  • 自己破産の手続きについて、詳しく知りたい場合。
  • 債権者との交渉がうまくいかない場合。
  • 財産の処分方法について、悩んでいる場合。

専門家は、自己破産の手続きをサポートするだけでなく、債務整理(借金を減らすための手続き)の方法についても、アドバイスをしてくれます。また、専門家は、債権者との交渉を代行することもできます。

専門家への相談は、自己破産の手続きをスムーズに進めるために、非常に重要です。また、不必要なトラブルを避けるためにも、専門家への相談は不可欠です。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、自己破産を検討している方が、退職金で家を購入し、妻に贈与しようとしています。この行為は、裁判所が免責を認める上で、非常に大きな問題となる可能性が高いです。

自己破産を検討している場合は、以下の点に注意してください。

  • 財産の処分は、必ず専門家(弁護士など)に相談してから行う。
  • 免責不許可事由に該当する行為を避ける。
  • 自己破産の手続きについて、専門家からアドバイスを受ける。

自己破産の手続きは、複雑であり、専門的な知識が必要です。一人で悩まず、専門家に相談することが、問題を解決するための最良の方法です。

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