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自殺があった分譲マンション、購入しても大丈夫? 専門家が徹底解説

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自殺があった物件でも購入は可能ですが、心理的瑕疵(かし)や価格への影響を考慮し、慎重な判断が必要です。
マンション購入を検討する際、物件の「心理的瑕疵」について知っておくことは非常に重要です。心理的瑕疵とは、その物件で過去に起きた出来事が、購入者の心理的な抵抗感を引き起こす可能性がある場合を指します。具体的には、自殺や殺人などの事件、事故死などが該当します。
これらの事実は、物件の価値を直接的に下げる要因となり得ます。なぜなら、購入者はその物件に対して不安や不快感を抱く可能性があり、それが住み心地や将来的な売却価格に影響を与える可能性があるからです。
不動産取引においては、売主は買主に対して、物件の重要な情報を告知する義務があります。この告知義務は、過去に心理的瑕疵があった場合にも適用されます。告知を怠った場合、買主は契約の解除や損害賠償を請求できる可能性があります。
今回のケースでは、物件で自殺があったという事実が告知されています。この場合、購入自体は可能です。しかし、いくつかの重要な点を考慮する必要があります。
まず、心理的な抵抗感があるかどうかを自問自答することが大切です。自殺があったという事実は、人によっては大きな心の負担となり、日常生活に影響を及ぼす可能性があります。もし少しでも不安を感じるようであれば、購入を慎重に検討するか、他の物件を探すことも選択肢の一つです。
次に、価格交渉です。自殺があった物件は、一般的に市場価格よりも安く取引される傾向があります。これは、心理的瑕疵が物件の価値を低下させる要因となるからです。売主に対して、価格交渉を検討することも有効な手段です。
最終的に購入を決める場合は、その物件のメリットとデメリットを比較検討し、総合的に判断することが重要です。立地条件、間取り、設備など、他の要素も考慮し、自分にとって最適な選択肢を選びましょう。
不動産取引に関わる法律や制度は、今回のケースの判断にも大きく影響します。特に重要なのは、「告知義務」と「瑕疵担保責任」です。
告知義務: 売主は、買主に対して、物件の重要な情報を告知する義務があります。これは、民法上の信義則(しんぎそく:誠実に行動する義務)に基づいています。心理的瑕疵も、この告知義務の対象となります。売主が故意に告知しなかった場合、買主は契約を解除したり、損害賠償を請求したりすることができます。
瑕疵担保責任: 瑕疵(かし)とは、物件に隠れた欠陥がある状態を指します。以前は、売主は物件の瑕疵に対して責任を負う「瑕疵担保責任」がありましたが、現在は、民法改正により「契約不適合責任」という制度に変わりました。契約不適合責任では、買主は売主に対し、修補請求、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除などを求めることができます。心理的瑕疵が契約不適合にあたるかどうかは、個別の状況によって判断されます。
これらの法律や制度は、買主の権利を守るために存在します。物件購入前に、これらの内容を理解しておくことは非常に重要です。
心理的瑕疵に関する情報について、誤解されがちなポイントがいくつかあります。特に、告知期間と告知範囲については注意が必要です。
告知期間: 過去の出来事について、いつまで告知する義務があるのかという問題があります。一般的には、事件や事故が発生してから時間が経過すると、告知義務は薄れる傾向にあります。しかし、その期間は一概には言えず、事件の性質や社会的な影響度、物件の状況などによって判断されます。自殺の場合、比較的長期間にわたって告知されることが多いようです。
告知範囲: 告知する範囲も、どこまでなのかという疑問が生じます。一般的には、物件内で起きた出来事が告知の対象となります。例えば、部屋の中で自殺があった場合は、その部屋だけでなく、場合によっては同じ建物内の他の部屋についても告知が必要となることがあります。また、事件の状況によっては、近隣住民にも影響が及ぶ可能性があるため、周辺環境についても考慮する必要があります。
これらの誤解を避けるためには、不動産業者や専門家から正確な情報を得ることが重要です。不明な点があれば、遠慮なく質問し、納得した上で購入を検討しましょう。
実際に物件を購入する際の、実務的なアドバイスをいくつかご紹介します。
価格交渉: 心理的瑕疵がある物件の場合、価格交渉は積極的に行うべきです。売主に対して、瑕疵があることによる物件価値の下落を説明し、適正な価格での取引を目指しましょう。周辺の類似物件の価格や、過去の取引事例などを参考に、具体的な価格交渉の根拠を示すと、より効果的です。
情報収集: 物件に関する情報をできる限り収集することも重要です。不動産業者からの情報だけでなく、近隣住民への聞き込みや、インターネットでの情報収集なども有効です。事件の詳細や、その後の状況などを把握することで、購入後のリスクをある程度軽減することができます。
内覧時の確認: 内覧時には、物件の状態を隅々まで確認しましょう。特に、事件があった部屋については、入念にチェックし、気になる点があれば、不動産業者に質問しましょう。また、室内の空気感や、周囲の環境なども確認し、自分がその物件で快適に生活できるかどうかを判断しましょう。
今回のケースでは、専門家への相談も検討することをおすすめします。特に、以下のような場合は、専門家の意見を聞くことが重要です。
心理的な不安が大きい場合: 自殺があった物件に対して、どうしても心理的な抵抗感が拭えない場合は、専門家であるカウンセラーなどに相談し、心のケアを受けることも有効です。専門家は、あなたの不安を軽減し、より客観的な視点から物件を評価する手助けをしてくれます。
価格交渉で困っている場合: 価格交渉がうまくいかない場合は、不動産鑑定士や弁護士などの専門家に相談しましょう。彼らは、物件の適正価格を評価し、交渉を有利に進めるためのアドバイスをしてくれます。
契約内容に不安がある場合: 契約内容について不明な点がある場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は、契約書の内容を精査し、あなたの権利を守るためのアドバイスをしてくれます。
専門家への相談は、あなたの不安を解消し、より安心して物件を購入するための有効な手段です。
今回のケースで重要なポイントをまとめます。
物件購入は、人生における大きな決断です。今回の解説が、あなたのマンション購入の判断の一助となれば幸いです。
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