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複雑な家族関係と相続:再婚と兄弟相続におけるあなたの権利
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兄の名義になっている母の財産について、私にも相続権があるのか知りたいです。兄の提示する条件に納得できませんが、最低限認められている相続分はどれくらいでしょうか?
相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で決められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。 今回のケースでは、お母様が被相続人です。相続財産は、土地、建物、預金などのすべてを含みます。
相続人は、民法(日本の法律)で定められています。配偶者と子(直系卑属)が主な相続人です。 相続人の間では、法定相続分という、法律で決められた割合で相続財産が分けられます。 例えば、配偶者と子が2人の場合、配偶者が1/2、子供それぞれが1/4といった具合です。 相続人の数や関係によって、この割合は変化します。
あなたの母は再婚していましたが、あなたも法定相続人です。 兄が土地の名義人になっているからといって、あなたの相続権がなくなるわけではありません。 名義が兄になっていても、お母様の財産であることに変わりはありません。 兄が「家屋敷、その他の土地は兄のもの」と言っているのは、法律上正しくありません。
日本の相続に関する法律は、主に民法で定められています。民法第889条以下に相続に関する規定があり、相続人の範囲、相続分の割合、相続手続きなどが詳しく書かれています。 今回のケースでは、民法に基づき、あなたにも相続権があることが明確です。 兄が土地の名義人になっていることや、生活費を負担していたことなどは、相続分の割合に影響する要素ではありますが、相続権そのものを否定するものではありません。
土地の名義が兄になっているからといって、所有権が兄にあるとは限りません。名義とは、登記簿(土地の所有者を記録した公的な書類)に記載されている人のことです。所有権とは、その土地を自由に使える権利のことです。 名義と所有権は必ずしも一致するとは限らないため、注意が必要です。 お母様の土地の名義が兄になっていても、所有権はお母様にある可能性が高いです。
まず、お母様の遺言書(もしあれば)を確認する必要があります。遺言書があれば、その内容に従って相続が行われます。遺言書がない場合は、法定相続分に基づいて相続が行われます。 兄との間で相続分について話し合い、合意できればそれが一番良いでしょう。 しかし、合意できない場合は、家庭裁判所(裁判所の一種)に遺産分割協議の調停を申し立てることができます。 調停では、裁判官が仲介に入り、相続分を決定します。
兄との話し合いがうまくいかない場合、または相続手続きに不安がある場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 相続問題は複雑で、法律の知識が必要となるケースが多いです。専門家に相談することで、あなたの権利を守り、スムーズに相続手続きを進めることができます。
今回のケースでは、あなたにも法定相続分として、お母様の相続財産を相続する権利があります。 兄との話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、あなたの権利を主張しましょう。 感情的な対立を避け、冷静に法律に基づいた手続きを進めることが重要です。 相続は人生における大きな出来事であり、専門家のサポートを受けることで、より円滑に解決できる可能性が高まります。
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