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親からの贈与と住宅ローンの返済:家の真の所有者は誰?登記名義と実質所有者の違いを徹底解説

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親からもらったお金でローンの返済をしたので、家の真の所有者は私ではなく親なのではないか、と少し不安に思っています。家の真の所有者は私でしょうか?それとも親でしょうか?
不動産の所有権(その不動産を自由に使う権利)は、登記簿(不動産の所有者などを記録した公的な書類)に記載された名義人に帰属します。 これは、民法(日本の私法の基本法)で定められています。 つまり、登記簿にあなたの名前が記載されていれば、法律上はあなたが所有者です。
贈与とは、ある人が他の人に対して、無償で財産を移転することです(民法第549条)。 一方、相続とは、被相続人(亡くなった人)が死亡した際に、相続人(法律で定められた親族)に財産が移転することです(民法第877条)。
今回のケースでは、親から贈与された資金でローンの返済が行われ、その後相続によって登記名義があなたに一本化されました。 贈与と相続は、どちらも財産の移転方法ですが、その手続きや法的根拠が異なります。
登記簿にあなたの名前が記載されている以上、法律上はあなたが家の所有者です。 親から贈与された資金でローンの返済をしたという事実だけでは、あなたの所有権を否定するものではありません。 親が亡くなった後の相続によって、親の持分もあなたに承継されたのですから、所有権は完全にあなたに移転しています。
このケースには、民法(特に贈与と相続に関する規定)と不動産登記法(不動産の所有権の登記に関する法律)が関係します。 不動産登記法は、不動産の所有権を明確にするために、登記簿への登録を義務づけています。 登記簿に記載された名義人が、法律上の所有者とみなされるのです。
資金の出所が親からの贈与であったとしても、それがあなたの所有権を否定するものではありません。 贈与によって親からあなたに資金が渡り、その資金を使ってローンの返済を行い、最終的に登記名義があなたになったのです。 所有権の移転は、資金の出所ではなく、登記によって決定されます。
念のため、親からの贈与があったことを証明する書類(例えば、贈与契約書、送金明細など)は大切に保管しておきましょう。 将来、何らかのトラブルが発生した場合に備えて、証拠として役立つ可能性があります。
もし、相続手続きに何か疑問点があったり、複雑な事情(例えば、他の相続人がいたり、遺言があったりする場合)があったりする場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、安心して手続きを進めることができます。
親からの贈与によってローンの返済を行い、相続によって登記名義があなたになった場合、法律上はあなたが家の所有者です。 資金の出所は所有権に影響を与えません。 ただし、念のため、贈与に関する証拠書類は保管しておきましょう。 不明な点があれば、専門家への相談も検討してください。
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