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親が購入した家の「瑕疵担保責任」って何? 状況別の対応を解説

質問の概要

【背景】

  • 両親が昨年、借金が原因で手放されることになった一戸建てを購入しました。
  • 競売になる前に売却された物件で、契約前に内覧も行いました。

【悩み】

  • 購入した物件について、もし何か問題があった場合、どのような責任を負うことになるのか、また、どのような対応をすれば良いのか知りたいです。

売主の「瑕疵担保責任」に基づき、修繕請求や損害賠償請求が可能です。専門家への相談も検討しましょう。

回答と解説

テーマの基礎知識:瑕疵担保責任とは?

不動産を購入する際、その物件に何らかの欠陥(瑕疵)が見つかることがあります。「瑕疵」とは、通常備わっているべき機能や品質が備わっていない状態を指します。例えば、雨漏り、シロアリ被害、地盤沈下などがこれに該当します。

瑕疵担保責任とは、売主が、このような瑕疵について、買主に対して負う責任のことです。これは、民法という法律で定められており、売主は、契約時に買主が知らなかった瑕疵について、責任を負うことになります。

具体的には、買主は、売主に対して、瑕疵の修繕を請求したり、損害賠償を請求したりすることができます。また、場合によっては、契約を解除することも可能です。

今回のケースへの直接的な回答

ご両親が購入された物件についても、この瑕疵担保責任が適用される可能性があります。
売主が、契約時にご両親が知らなかった瑕疵について責任を負うことになります。

もし、購入した物件に、雨漏りや構造上の問題など、契約時にはわからなかった瑕疵が見つかった場合、ご両親は売主に対して、修繕費用の請求や、損害賠償を求めることが考えられます。

ただし、契約書の内容によっては、瑕疵担保責任が免除されている場合もありますので、まずは契約書の内容を確認することが重要です。

関係する法律や制度

瑕疵担保責任は、民法という法律によって定められています。具体的には、民法第570条に、売主の瑕疵担保責任に関する規定があります。

また、不動産取引においては、宅地建物取引業法も関係してきます。宅地建物取引業者は、物件の状態について、買主に適切な情報提供を行う義務があります。

2020年4月1日に民法が改正され、瑕疵担保責任という言葉は使われなくなり、代わりに契約不適合責任という言葉が使われるようになりました。
これは、売主が、契約の内容に適合しないものを引き渡した場合に負う責任を意味します。
今回のケースでも、契約不適合責任に基づいて、売主に責任を問える可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

瑕疵担保責任について、よくある誤解とその整理を説明します。

「すべての欠陥について売主が責任を負う」わけではない:売主が責任を負うのは、契約時に買主が知らなかった瑕疵に限られます。内覧時に確認できたような瑕疵については、売主は責任を負わないのが一般的です。

「瑕疵の範囲」は、契約内容によって異なる:契約書に、瑕疵担保責任について特別な取り決めがある場合、その内容が優先されます。例えば、瑕疵担保責任を免除する特約がある場合もあります。

「責任を追及できる期間」には制限がある:買主が瑕疵を知った時から1年以内など、法律で定められた期間内に、売主に対して責任を追及する必要があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースで、ご両親が実際にどのような対応を取るべきか、具体的なアドバイスをします。

契約書の確認:まずは、売買契約書をよく確認しましょう。瑕疵担保責任に関する条項や、責任の範囲、期間などが記載されています。

瑕疵の発見と証拠の収集:もし、物件に瑕疵が見つかった場合は、その瑕疵の内容を具体的に記録し、証拠を収集しましょう。写真や動画を撮ったり、専門家による調査を依頼することも有効です。

売主への通知:瑕疵を発見したら、できるだけ早く売主に対して、その事実を通知しましょう。通知は、書面で行うことが望ましいです。内容証明郵便を利用すると、通知した事実を証明できます。

交渉と解決:売主との間で、修繕や損害賠償について交渉を行います。交渉がうまくいかない場合は、弁護士などの専門家に相談し、法的手段を検討することも必要です。

例えば、雨漏りが見つかった場合、まず雨漏りの原因を特定し、修繕費用を見積もります。その上で、売主に対して、修繕費用の請求や、損害賠償を求めることになります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合には、専門家への相談を検討しましょう。

瑕疵の内容が専門的で判断が難しい場合:建物の構造や、法律に関する専門知識が必要となる場合があります。

売主との交渉がうまくいかない場合:法的知識や交渉術が必要となる場合があります。

高額な損害が発生した場合:損害賠償請求の手続きが複雑になる可能性があります。

相談すべき専門家としては、弁護士不動産鑑定士建築士などが挙げられます。
弁護士は、法的問題の解決をサポートし、不動産鑑定士は、物件の価値や瑕疵による損害額を評価し、建築士は、建物の構造や瑕疵の原因を専門的に調査します。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、ご両親が購入した物件に瑕疵が見つかった場合、売主に対して、修繕請求や損害賠償請求ができる可能性があります。

契約書の確認:まずは、売買契約書の内容を確認しましょう。

瑕疵の発見と証拠の収集:瑕疵を発見したら、記録と証拠を収集しましょう。

売主への通知:売主へ通知を行いましょう。

専門家への相談:必要に応じて、弁護士などの専門家に相談しましょう。

瑕疵担保責任は、不動産取引において非常に重要な問題です。
ご両親が安心して新生活をスタートできるよう、適切な対応を心がけましょう。

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