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親の遺産相続で悩んでいます!ニートの妹との公平な分割は可能?3000万円の相続と、妹への支援、どうすれば?
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妹と遺産を半々で分けることに納得できません。私が土地の売却手続きをすべて行い、父をサポートしてきたからです。妹には遺産をほとんど渡したくありません。妹を自立させたい気持ちもありますが、遺産を渡すとまた働かなくなってしまうのではないかと心配です。どうすれば良いのでしょうか?
相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。日本の法律では、相続人の順位が定められており、今回のケースでは質問者様と妹さんが第一順位の相続人となります。
まず、法定相続分(法律で決められた相続割合)は、原則として、兄弟姉妹間では均等に分割されます。つまり、3000万円の遺産であれば、質問者様と妹さんでそれぞれ1500万円ずつが法定相続分となります。(民法第900条)
しかし、法定相続分はあくまで「原則」です。遺産分割協議(相続人同士で話し合って遺産をどのように分けるかを決めること)を行うことで、法定相続分とは異なる割合で遺産を分割することも可能です。
妹さんは、長年親御さんの扶養を受けていたものの、生活費以外の貢献はなかったと質問者様は考えておられます。一方、質問者様は土地の売却手続き、親御さんの介護など、多大な貢献をされたと主張されています。
この状況において、法定相続分どおりに遺産を分割することに納得できないのは当然です。遺産分割協議において、あなたの貢献を主張し、妹さんとの間で話し合い、納得できる分割方法を見つける必要があります。
相続に関する法律は主に民法に規定されています。特に、相続の開始、相続人の範囲、相続分、遺産分割協議などが重要なポイントです。専門的な知識が必要なため、弁護士などの専門家への相談がおすすめです。
「貢献」をどのように評価するかは、遺産分割協議において大きな争点となります。単に時間や労力の多寡だけでなく、その貢献が相続財産の増加にどれほど寄与したのか、客観的な証拠を提示することが重要です。今回のケースでは、土地売却に関する書類や、親御さんへの介護記録などが証拠となり得ます。
遺産分割協議は、感情的な対立になりやすいものです。弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。弁護士は、遺産分割協議のサポート、必要に応じて裁判手続きの代理も行います。
また、あなたの貢献を証明する証拠をしっかりと集めておく必要があります。土地売却に関する書類、親御さんへの介護記録、妹さんの生活状況を示す資料などを整理しておきましょう。
遺産分割協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停でも合意に至らない場合は、訴訟という手段も考えられます。これらの手続きは複雑で専門的な知識が必要なため、弁護士などの専門家への相談が不可欠です。
相続は、感情的な問題と法律的な問題が複雑に絡み合った難しい問題です。法定相続分を理解した上で、あなたの貢献を主張し、公平な遺産分割を目指しましょう。弁護士などの専門家のサポートを受けることで、より円滑な解決に繋がるでしょう。早めの相談がおすすめです。
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