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親名義の土地・共有部分の自宅売却:承諾なしに売られる心配はある?相続対策も解説

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家の2階の一部を私が所有している場合、親が勝手に家を売却することは法律的に可能なのでしょうか?私の承諾なしに売却される可能性はありますか?また、将来の相続についても不安です。
まず、不動産の共有について理解しましょう。質問者様のお宅は、土地は親御さんの所有、建物の2階の一部は質問者様ご自身の所有という、いわゆる「共有不動産」(複数の者が所有権を共有する不動産)の状態です。 土地と建物の所有者が異なる場合、それぞれの所有権は独立しています。 所有権とは、その不動産を自由に使用し、収益を得、処分する権利のことです(民法第188条)。
結論から言うと、親御さんだけで家を売却することはできません。 なぜなら、建物の一部を質問者様が所有しているため、売却には質問者様の同意が必要だからです。 これは、共有不動産の原則に基づきます。共有者は、他の共有者の同意を得ずに、共有物の処分(売却を含む)を行うことはできません(民法第250条)。 親御さんが勝手に売却しようとすれば、質問者様は売買契約の無効を主張できます。
このケースに関係する法律は、主に民法です。 特に、共有に関する規定(民法第249条~260条)が重要となります。 また、将来的には相続に関する規定も関わってきます。 相続が発生した場合、土地と建物の相続分は、それぞれの所有割合に応じて相続されます。
「土地が親名義だから親が自由に処分できる」という誤解が多いです。 しかし、建物の一部を質問者様が所有している以上、建物全体を売却するには、質問者様を含む全ての共有者の同意が必要です。 土地と建物は別々の不動産として扱われ、それぞれに所有権が存在します。 土地の所有権と建物の所有権は必ずしも一致する必要はありません。
親御さんが家を売却したいと考えている場合、まずは質問者様と話し合い、売却の必要性や売却後の生活設計などを検討することが重要です。 話し合いがうまくいかない場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 また、売却に同意する場合でも、売却価格や売却方法について、事前に十分な確認を行い、ご自身の権利を保護することが大切です。 例えば、売却価格の配分や、売却代金の管理方法などを、書面で明確にしておくことが必要です。
親御さんとの話し合いが難航する場合、または、売買契約の内容に不安がある場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、質問者様の権利を守ります。 特に、相続問題に発展する可能性もあるため、専門家のサポートは非常に重要です。
* 土地と建物の所有権は別々に存在する。
* 共有不動産の売却には、全共有者の同意が必要。
* 親御さんだけで家を売却することはできない。
* 話し合いが困難な場合は、専門家に相談することが重要。
* 将来の相続についても、専門家のアドバイスを受けることを検討するべき。
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