訳あり物件ってなに?基礎知識をわかりやすく解説
訳あり物件とは、過去に何らかの事情があった物件のことです。
一般的には、心理的な瑕疵(かし)がある物件を指します。
瑕疵とは、通常備わっているべき品質や性能が欠けている状態のことです。
訳あり物件には、様々なケースがあります。
例えば、過去に自殺や他殺、孤独死などがあった物件や、火災や水害などの自然災害に見舞われた物件などです。
これらの物件は、心理的な抵抗感から、一般的に家賃が安く設定される傾向があります。
訳あり物件を探す際には、まず「訳あり」という言葉が何を意味するのかを理解することが重要です。
単に「安いから」という理由だけで飛びつくと、後々後悔することにもなりかねません。
物件の背景にある事情をしっかりと把握し、納得した上で契約することが大切です。
訳あり物件を探す!今回のケースへの直接的な回答
訳あり物件を探す方法はいくつかあります。
まず、不動産会社の情報を確認しましょう。
訳あり物件は、告知義務(後述)があるため、不動産会社は必ずその事実を説明しなければなりません。
しかし、すべての不動産会社が積極的に訳あり物件を扱っているわけではありません。
訳あり物件専門の不動産会社や、訳あり物件に詳しい担当者がいる会社を探すのも一つの手です。
次に、インターネット上の情報も活用しましょう。
訳あり物件を専門に扱うサイトや、事故物件情報サイトなどがあります。
これらのサイトでは、物件の詳細な情報や、過去の経緯などが掲載されていることがあります。
ただし、インターネット上の情報は必ずしも正確とは限りません。
情報源の信頼性を確認し、複数の情報源を比較検討することが重要です。
さらに、物件の内見(実際に物件を見ること)も必ず行いましょう。
内見では、物件の状態だけでなく、周辺環境や雰囲気も確認できます。
気になる点があれば、不動産会社に質問し、納得いくまで説明を受けましょう。
知っておくべき法律!関係する法律や制度
訳あり物件に関連する法律として、宅地建物取引業法があります。
この法律では、不動産会社は、物件の取引において、買主または借主に対して、重要な事項を告知する義務があります。
これを「告知義務」といいます。
告知義務の対象となるのは、物件の物理的な状態だけでなく、心理的な瑕疵も含まれます。
具体的には、過去に自殺や他殺、火災などがあった場合は、その事実を告知しなければなりません。
告知義務を怠った場合、不動産会社は、契約不履行責任や損害賠償責任を負う可能性があります。
また、告知義務違反があった場合、契約を解除できることもあります。
ただし、告知義務の範囲や期間については、明確な基準があるわけではありません。
一般的には、事件や事故が発生してから、ある程度の期間が経過した場合は、告知義務がなくなることもあります。
このあたりは、個別のケースによって判断が異なります。
見落としがちなポイント!誤解されやすいこと
訳あり物件を探す上で、よくある誤解として、「すべての訳あり物件が危険」というものがあります。
確かに、訳あり物件には、何らかの事情があることが多いですが、すべての物件が住むのに適さないわけではありません。
物件の状況や、個人の価値観によって、許容できる範囲は異なります。
例えば、過去に孤独死があった物件でも、清掃やリフォームがきちんと行われていれば、問題なく住める場合もあります。
逆に、事故物件でなくても、周辺環境が悪かったり、建物の老朽化が進んでいたりする物件もあります。
重要なのは、物件の情報をしっかりと確認し、自分自身で判断することです。
また、「訳あり物件は必ず安い」というのも、必ずしも正しいとは限りません。
確かに、訳あり物件は、家賃が安く設定される傾向がありますが、物件の立地条件や、築年数、設備などによって、家賃は大きく異なります。
周辺の相場と比較し、適正な価格かどうかを見極めることが大切です。
安全に探す!実務的なアドバイスと具体例
安全に訳あり物件を探すためには、以下の点に注意しましょう。
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情報収集:
インターネットや不動産会社を通じて、できる限り多くの情報を集めましょう。
事故物件情報サイトや、訳あり物件専門の不動産会社を活用するのも良いでしょう。 -
情報源の確認:
インターネット上の情報は、必ずしも正確とは限りません。
複数の情報源を比較検討し、情報源の信頼性を確認しましょう。 -
不動産会社とのコミュニケーション:
気になることがあれば、遠慮なく不動産会社に質問しましょう。
物件の過去の経緯や、告知義務の範囲などについて、詳しく説明を受けることが大切です。 -
内見の実施:
必ず内見を行い、物件の状態や周辺環境を確認しましょう。
物件の雰囲気や、実際に住むイメージを掴むことができます。 -
契約内容の確認:
契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、不動産会社に質問しましょう。
告知義務に関する記載や、万が一の際の対応などについても、確認しておくことが重要です。
具体例として、あるアパートで過去に自殺があった場合を考えてみましょう。
この場合、不動産会社は、その事実を告知する義務があります。
しかし、告知する範囲や、期間については、明確な基準があるわけではありません。
告知義務の範囲は、物件の状況や、事件・事故の内容、契約の時期などによって異なります。
例えば、事件から長期間が経過している場合や、物件が大規模なリフォームを行っている場合は、告知義務がなくなることもあります。
専門家に相談!どんな時に相談すべきか
訳あり物件を探す際には、専門家への相談も検討しましょう。
特に、以下のような場合は、専門家への相談をおすすめします。
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物件の情報が不明確な場合:
物件の過去の経緯や、告知義務の範囲などについて、不明な点がある場合は、専門家に相談することで、正確な情報を得ることができます。 -
契約内容に不安がある場合:
契約書の内容や、万が一の際の対応などについて、不安がある場合は、専門家に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。 -
トラブルに巻き込まれた場合:
契約後に、告知義務違反や、その他のトラブルに巻き込まれた場合は、専門家に相談することで、適切な対応をすることができます。
専門家としては、弁護士や、不動産鑑定士、宅地建物取引士などが挙げられます。
弁護士は、法律的な問題について、専門的なアドバイスをしてくれます。
不動産鑑定士は、物件の価値や、瑕疵の程度について、専門的な評価をしてくれます。
宅地建物取引士は、不動産取引に関する専門知識を持っており、契約や交渉について、アドバイスをしてくれます。
まとめ!今回の重要ポイントのおさらい
訳あり物件を探す際には、以下の点を押さえておきましょう。
-
情報収集の徹底:
インターネットや不動産会社を通じて、できる限り多くの情報を集めましょう。
事故物件情報サイトや、訳あり物件専門の不動産会社を活用するのも良いでしょう。 -
告知義務の理解:
宅地建物取引業法に基づき、不動産会社には告知義務があります。
告知義務の範囲や、期間について理解しておきましょう。 -
内見の重要性:
必ず内見を行い、物件の状態や周辺環境を確認しましょう。
物件の雰囲気や、実際に住むイメージを掴むことができます。 -
専門家への相談:
物件の情報が不明確な場合や、契約内容に不安がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。
訳あり物件は、家賃を抑えられるというメリットがある一方で、心理的な抵抗感や、トラブルのリスクも伴います。
今回の情報を参考に、ご自身の状況に合わせて、慎重に検討しましょう。

