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認知症の母のマンション売却、不動産会社は相手にしてくれない?

質問の概要

【背景】

  • 一人暮らしの母が認知症となり、安全面を考慮して老人ホームに入居しました。
  • 残された3LDKのマンションは空き家状態です。
  • 週に一度程度、郵便物のチェックや部屋の片付けに訪れています。
  • 母は、老人ホームが気に入っており、マンションを売却しても良いと言っています。

【悩み】

  • 母は要介護2の認知症であり、不動産会社が売買の仲介を躊躇するのではないかと不安です。
  • 他にマンションを売る手段はあるのでしょうか?
マンション売却は可能です。成年後見制度を利用し、後見人が売買手続きを行うことができます。

回答と解説

テーマの基礎知識:認知症と不動産売買

認知症の方の不動産売買は、いくつかの注意点があります。それは、ご本人の判断能力がどの程度あるかという点が重要になるからです。

不動産の売買には、契約内容を理解し、自分の意思で判断する能力(意思能力)が必要とされます。もし、認知症が進み、この意思能力が十分でないと判断される場合、売買契約が無効になる可能性があります。これは、売主であるご本人が、売買の内容を理解していなかったり、不当な条件で契約をしてしまうリスクを防ぐためです。

今回のケースでは、お母様が認知症であり、ご自身の判断で売却を進めることが難しい状況です。

今回のケースへの直接的な回答:成年後見制度の活用

お母様のマンションを売却するためには、成年後見制度の利用を検討することになります。成年後見制度とは、認知症などにより判断能力が低下した方の代わりに、財産管理や身上監護を行う人を家庭裁判所が選任する制度です。

具体的には、家庭裁判所が成年後見人を選任し、その成年後見人がお母様の代理人として売買契約の手続きを行います。これにより、法律的に有効な売買契約を締結することが可能になります。

関係する法律や制度:成年後見制度の詳細

成年後見制度は、判断能力の程度に応じて、後見、保佐、補助の3つの類型に分かれています。

  • 後見:判断能力が全くない状態の方が対象です。
  • 保佐:判断能力が著しく低下している方が対象です。
  • 補助:判断能力が不十分な方が対象です。

今回のケースでは、お母様の認知症の程度に合わせて、適切な類型を選択する必要があります。通常、要介護2の認知症であれば、後見または保佐が適用されることが多いでしょう。

成年後見人は、ご家族や親族、弁護士、司法書士などが選任されることが一般的です。成年後見人は、家庭裁判所の監督のもと、お母様の財産を守り、適切な管理を行います。

誤解されがちなポイント:不動産会社の対応

不動産会社が認知症の方との売買を躊躇する理由は、契約が無効になるリスクを避けるためです。しかし、成年後見人が代理人として契約を行う場合は、そのリスクは軽減されます。

成年後見制度を利用していれば、多くの不動産会社は売買の仲介に応じてくれます。ただし、成年後見制度を利用していることを事前に伝え、手続きの流れを説明することが重要です。

実務的なアドバイス:売却までの具体的なステップ

マンション売却までの具体的なステップは以下の通りです。

  1. 成年後見の申立て:お母様の住所地の家庭裁判所に、成年後見開始の申立てを行います。申立人(申立てを行う人)は、ご家族や親族が一般的です。
  2. 審判:家庭裁判所は、お母様の判断能力を調査し、成年後見人等を選任します。
  3. 売却準備:成年後見人は、マンションの査定を行い、売却価格を決定します。
  4. 売買契約:成年後見人が、お母様の代理人として、不動産会社と売買契約を締結します。
  5. 決済・引き渡し:買主から売買代金を受け取り、マンションを引き渡します。

これらの手続きには、専門的な知識が必要となるため、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、以下の専門家への相談が不可欠です。

  • 弁護士または司法書士:成年後見の申立て手続きや、売買契約に関する法的アドバイスを受けられます。
  • 不動産会社:マンションの査定や売却活動を依頼します。成年後見制度について理解のある不動産会社を選ぶことが重要です。

専門家に相談することで、手続きをスムーズに進め、トラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、認知症のお母様のマンションを売却するために、成年後見制度の利用が不可欠です。成年後見制度を利用することで、法律的に有効な売買契約を締結し、お母様の財産を守ることができます。

売却までのステップを理解し、専門家と連携しながら、慎重に進めていくことが大切です。

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