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賃貸アパートの廊下蛍光灯、2ヶ月も点灯せず!勝手に交換して費用請求は可能?家主とのトラブル回避と法的根拠を徹底解説

【背景】
・賃貸アパートの廊下の蛍光灯が2ヶ月ほど前に切れてしまいました。
・管理会社に何度も交換を依頼しましたが、「もう少し待ってくれ」としか言われず、交換されません。
・暗くて危険なので、自分で蛍光灯と脚立を購入して交換しようと思っています。

【悩み】
自分で蛍光灯を交換して、交換にかかった費用と手間賃を家主(管理会社)に請求しても良いのかどうか、法律的に問題ないのか不安です。

勝手に交換して費用請求は難しい可能性が高いです。事前に家主と連絡を取り、合意を得ることが重要です。

賃貸借契約と修繕義務

賃貸借契約において、建物の修繕義務は基本的に家主(貸主)にあります。民法606条では、家主は「賃借人が使用する部分の修繕義務」を負うと定められています。廊下などの共有部分は、家主の修繕義務の対象となります。蛍光灯の交換も、この共有部分の修繕に含まれると考えられます。

今回のケースへの対応

質問者様は、すでに管理会社に何度も交換を依頼しているにも関わらず、対応してもらえていません。これは、家主が修繕義務を怠っている状態と言えます。しかし、勝手に蛍光灯を交換し、費用を請求することは、必ずしも認められるとは限りません。

関連する法律と条文

民法606条は、家主の修繕義務について規定しています。しかし、この条文だけでは、勝手に修繕して費用を請求できるかどうかの判断はできません。家主と事前に連絡を取り、修繕の必要性と緊急性を伝え、合意を得ることが重要です。合意がないまま勝手に修繕した場合、家主が費用を支払う義務を負わない可能性があります。

誤解されがちなポイント:緊急性と自己防衛

「危険だから緊急に交換した」と主張しても、必ずしも費用請求が認められるとは限りません。緊急性があると主張するには、具体的な証拠(例えば、転倒事故の危険性が高いことを示す写真や証言など)が必要です。また、自己防衛のために交換したとしても、家主との事前の連絡・合意がなければ、費用請求は難しいでしょう。

実務的なアドバイス:家主との交渉と証拠の確保

まず、管理会社に再度、書面で蛍光灯交換を依頼しましょう。その際、交換の遅延による危険性(転倒事故など)を具体的に伝え、いつまでに交換してくれるのか、明確な回答を求めましょう。このやり取りは、証拠として残しておきましょう。それでも対応がない場合は、内容証明郵便で催促することを検討しましょう。内容証明郵便は、送達記録が残るため、証拠として有効です。

専門家に相談すべき場合

家主との交渉がうまくいかない場合、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスと、家主との交渉支援をしてくれます。特に、内容証明郵便の作成や、裁判などの法的措置を検討する際には、専門家の助言が不可欠です。

まとめ:家主との合意が最優先

賃貸アパートの共有部分の修繕は、家主(管理会社)の責任です。しかし、勝手に修繕して費用を請求するのはリスクが高いです。まずは家主と連絡を取り、合意を得ることが重要です。合意が得られない場合は、書面での催促や専門家への相談を検討しましょう。 証拠をしっかり残しておくことも、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。

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