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賃貸マンションの共有部分破損!管理会社の対応に不信感…オーナーや不動産協会への報告は有効?

【背景】
* 賃貸マンションのベランダのパーティションが隣の住人によると思われる過失で破損しました。
* 昨年12月上旬に管理会社に連絡し、隣の住人への弁済を依頼しました。
* 管理会社は隣の住人への連絡に時間がかかり、対応が遅れています。
* 年が明けてからも連絡がなく、こちらから何度も連絡を取りました。
* 2月上旬、鍵交換のため管理会社担当者が来訪し、2月16日午前11時~11時半に隣の住人と共にパーティションの状況を確認し、その後、私の部屋の蛇口修理を行う約束をしました。
* しかし、約束の時間に担当者は来ず、連絡もつながらず、最終的に隣の住人が不在で対応できず、担当者から逆ギレされました。
* 書面での対応を求めましたが、拒否されました。

【悩み】
管理会社の対応に不信感があり、オーナーや不動産協会への報告を検討しています。それが有効なのか、どうすれば良いのか悩んでいます。

オーナーと不動産協会への報告は有効です。

テーマの基礎知識:賃貸マンションにおける修繕責任

賃貸マンションにおいて、共有部分(ベランダのパーティションなど)の損傷は、原則として大家(オーナー)が修繕責任を負います(民法616条)。しかし、損傷の原因が借主の故意または過失によるものである場合は、借主が修繕費用を負担する必要があります。今回のケースでは、隣の住人の過失が疑われるため、まずはその責任の所在を明確にすることが重要です。

今回のケースへの直接的な回答:管理会社の対応の不適切さ

管理会社の対応は、明らかに不適切です。約束の時間に来ない、連絡が取れない、逆ギレするなど、プロとしてあるまじき対応です。 連絡が遅れたこと自体も問題ですが、連絡が取れない状態を放置し、約束を破り、さらに苦情を言った居住者に対して逆ギレするなど、サービス業として最低限の対応ができていません。

関係する法律や制度:民法、区分所有法

このケースでは、民法(特に債務不履行に関する規定)と区分所有法が関係します。民法は、契約に基づく責任を規定し、管理会社は借主に対して適切なサービスを提供する義務を負います。区分所有法は、区分所有建物における共有部分の管理について規定しており、大家は共有部分の維持管理責任を負います。

誤解されがちなポイント:管理会社の責任

管理会社は大家を代理してマンションの管理業務を行いますが、管理会社の怠慢によって借主が不利益を被った場合、管理会社にも責任が問われる可能性があります。単に大家の代理人としてではなく、借主に対しても一定の責任を負っていることを理解する必要があります。

実務的なアドバイスや具体例:証拠集めと対応

* **証拠集め:** 管理会社とのやり取りは全て記録に残しましょう。電話の内容はメモを取り、メールや手紙は大切に保管してください。
* **書面での要求:** 管理会社に書面で改めて対応を求めましょう。内容証明郵便を利用すると証拠として有効です。
* **オーナーへの報告:** オーナーに状況を説明し、適切な対応を求めましょう。
* **不動産協会への相談:** 不動産協会は、不動産取引に関する紛争解決の仲介を行います。相談することで、解決策を見つける糸口になるかもしれません。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士、不動産コンサルタント

管理会社との交渉が難航したり、法的措置を検討する必要がある場合は、弁護士や不動産コンサルタントに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができます。

まとめ:迅速な対応と証拠の確保が重要

今回のケースでは、管理会社の対応に問題があり、オーナーや不動産協会への報告は有効な手段です。しかし、それ以前に、管理会社とのやり取りを全て記録に残し、書面で対応を求めることが重要です。 迅速な対応と証拠の確保によって、よりスムーズな解決に繋がるでしょう。 また、状況によっては専門家の力を借りることも検討しましょう。

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