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賃貸マンションの電球交換問題!放置された家主への対処法と管理会社との適切な連携

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家主の対応に不満を感じています。このまま放置するべきではないと思いますが、どのように対応すれば良いのか分かりません。何か有効な手段があれば教えてください。
賃貸物件において、修繕責任は基本的に「借家人責任」と「家主責任」に分けられます。借家人責任は、鍵の交換や網戸の破損など、借家人自身の行為によって生じた損傷の修理です。一方、家主責任は、建物の構造上の欠陥や老朽化による損傷、共用部分の修理などです。今回のケースは、階段や外壁の電球交換は共用部分の維持管理にあたり、明確に**家主責任**となります。(民法607条)
今回のケースでは、1年以上も電球が交換されない状態は、家主の管理義務違反の可能性があります。まずは、管理会社に再度連絡を取り、家主への連絡状況と具体的な対応策を明確に確認しましょう。その際に、具体的な日付や担当者の名前などを記録しておくと、後々の証拠として役立ちます。
管理会社が適切に対応してくれない場合は、家主へ直接連絡を取り、状況を説明し、早急な修理を依頼しましょう。その際、メールや手紙で連絡を取り、証拠を残しておくことが重要です。
関係する法律は、主に**民法607条**です。この条文では、家主は、賃貸物件を「現状維持」する義務を負っています。現状維持には、建物の適切な修繕・管理も含まれます。電球の交換は、安全確保の観点からも重要な維持管理の一部であり、家主はこれを怠ることはできません。
管理費は、建物の共用部分の維持管理費用として支払われます。しかし、管理費は、必ずしも全ての修繕費用を賄うものではありません。今回の電球交換のように、大規模修繕以外の小さな修繕でも、家主の責任で対応されるべきです。管理費が「ふんだくられている」と感じるのは、管理費の使途について誤解がある可能性があります。管理規約をよく確認し、管理会社に説明を求めることも有効です。
家主とのやり取りは、全て記録しておきましょう。日付、連絡方法、内容、相手方の氏名などをメモし、できればメールや手紙でやり取りすることで証拠を残せます。写真や動画で現状を記録しておくことも有効です。これらの記録は、後々の交渉や訴訟において重要な証拠となります。
管理会社や家主との交渉がうまくいかない場合、弁護士や司法書士に相談することを検討しましょう。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを与え、必要に応じて法的措置を検討してくれます。特に、家主が故意に放置している、もしくは、管理会社が不誠実な対応をしていると判断される場合は、専門家の介入が不可欠です。
賃貸物件における修繕責任は、家主と借家人で明確に区分されています。共用部分の修繕は家主の責任です。問題解決のためには、管理会社への再交渉、家主への直接連絡、そして、証拠となる記録の確保が重要です。交渉が難航する場合は、専門家への相談も視野に入れましょう。 積極的な行動と丁寧な記録によって、快適な居住環境を取り戻せるよう努めましょう。
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