• Q&A
  • 賃貸マンション退去時の修繕費、未指摘の請求は払うべき?写真での抗弁は有効?

共有不動産・訳あり物件の無料相談
1 / -
売却を決めていなくても問題ありません。状況整理のご相談だけでもOKです。

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

賃貸マンション退去時の修繕費、未指摘の請求は払うべき?写真での抗弁は有効?

質問の概要

【背景】

  • 年度末に賃貸マンションを退去した。
  • 退去後の敷金返還に関する書類が届いた。
  • ハウスクリーニング代やクロス張り替え費用など、退去時の説明とほぼ同様の請求内容だった。
  • しかし、退去時に指摘されなかった修繕項目が一つ含まれていた。
  • 入居時に既に傷があった箇所があり、写真で記録している。
  • 仲介業者からは、入居時の不具合を報告するように言われていた。

【悩み】

  • 退去時に指摘されなかった修繕項目について、請求に応じるべきか悩んでいる。
  • 入居時の傷を写真で記録しているが、抗弁(こうべん:相手の主張に対して反論すること)できるのか知りたい。
敷金返還請求は、未指摘の修繕項目を含め、写真など証拠を基に交渉できます。

回答と解説

1. 退去費用の基礎知識:敷金と原状回復

賃貸マンションを退去する際の費用について、まずは基本的な知識から整理しましょう。

賃貸契約を始める際、多くの場合「敷金」を大家さんに預けます。この敷金は、家賃の滞納や、退去時の修繕費用に充当されるためのお金です。退去時に、家賃の未払いなどがなければ、残った敷金は返還されます。

「原状回復」という言葉も重要です。これは、借りていた部屋を、入居時の状態に戻すことを指します。ただし、ここでいう「原状」とは、入居前の状態と全く同じという意味ではありません。通常の使用による損耗(そんもう:時間の経過とともに生じる劣化)は、大家さんの負担となります。例えば、家具の設置による床のへこみや、日焼けによるクロスの変色などです。

一方で、入居者の故意や過失による損傷は、入居者の負担で修繕することになります。例えば、壁に穴を開けてしまった、タバコのヤニでクロスが汚れた、などです。

2. 今回のケースへの直接的な回答:未指摘の修繕項目への対応

今回の質問者さんのケースでは、退去時に指摘されなかった修繕項目が請求に含まれています。これは、少し複雑な状況です。

原則として、退去時に立ち会って修繕箇所を確認し、その場で説明を受けるのが一般的です。しかし、今回のケースのように、後から未指摘の項目が追加されることもあります。

まず、落ち着いて対応しましょう。請求内容を精査し、本当に修繕が必要な箇所なのか、入居時に既にあった傷ではないかなどを確認します。入居時の写真などの証拠があれば、それらを提示して、大家さんや管理会社と交渉することができます。

もし、修繕が必要な箇所であっても、入居時の傷が原因である可能性があれば、その旨を主張することも可能です。

3. 関係する法律:借地借家法と消費者契約法

賃貸借契約に関する法律として、主に「借地借家法」が適用されます。この法律は、借主(借りる人)の権利を保護する側面があります。

また、今回のケースでは、「消費者契約法」も関連する可能性があります。これは、消費者の権利を保護するための法律で、不当な契約条項から消費者を守ることを目的としています。

例えば、退去時の修繕費用について、不当に高い金額を請求された場合や、説明のない項目を請求された場合などには、消費者契約法に基づいて、その請求を拒否できる可能性があります。

4. 誤解されがちなポイント:通常損耗と故意の損傷

賃貸退去時の費用に関する誤解として、よくあるのが「どこまでが自分の負担なのか」という点です。

繰り返しになりますが、通常の使用による損耗は、大家さんの負担です。例えば、壁の画鋲の跡や、家具の設置による床のへこみなど、日常生活で避けられない程度のものは、原状回復の対象にはなりません。

一方、故意に傷つけた場合や、不注意で汚してしまった場合は、入居者の負担となります。例えば、タバコの火で焦げ付かせた、物をぶつけて壁に大きな穴を開けた、などです。

この区別が曖昧になりやすく、トラブルの原因となることが多いです。契約書をよく確認し、不明な点は管理会社に確認することが大切です。

5. 実務的なアドバイス:証拠の準備と交渉術

今回のケースのように、退去時にトラブルが発生した場合、証拠の準備が非常に重要になります。

  • 入居時の写真:入居前に部屋の状態を記録しておくことは、非常に有効です。傷や汚れがある場合は、日付入りの写真で記録しておきましょう。
  • 契約書:賃貸借契約書をよく確認しましょう。修繕に関する条項や、敷金の返還に関する規定などを確認します。
  • 請求明細:請求された修繕費用の内訳を詳細に確認しましょう。不明な点があれば、管理会社に説明を求めましょう。
  • コミュニケーション:管理会社や大家さんとのコミュニケーションを円滑に行いましょう。感情的にならず、冷静に事実を伝え、交渉を進めることが大切です。

交渉の際には、証拠を提示し、自分の主張を明確に伝えましょう。もし、相手の主張に納得できない場合は、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。

6. 専門家に相談すべき場合:弁護士や不動産鑑定士の活用

以下のような場合は、専門家に相談することをおすすめします。

  • 高額な修繕費用を請求された場合:請求金額が高額で、納得できない場合は、弁護士に相談して、法的アドバイスを受けるのが良いでしょう。
  • 交渉がうまくいかない場合:管理会社や大家さんとの交渉が難航している場合は、弁護士に間に入ってもらうことで、スムーズに解決できる可能性があります。
  • 修繕箇所の判断が難しい場合:修繕が必要かどうか、その費用が妥当かどうか判断がつかない場合は、不動産鑑定士に相談して、専門的な意見を聞くこともできます。

弁護士や不動産鑑定士は、それぞれ専門的な知識と経験を持っています。適切なアドバイスを受けることで、より有利な条件で解決できる可能性があります。

7. まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースの重要ポイントをまとめます。

  • 退去時に未指摘の修繕項目が請求された場合でも、諦めずに対応しましょう。
  • 入居時の写真など、証拠を準備して、管理会社や大家さんと交渉しましょう。
  • 通常の使用による損耗は、入居者の負担ではありません。
  • 高額な請求や、交渉がうまくいかない場合は、専門家に相談しましょう。

賃貸マンションの退去は、何かと不安が多いものです。しかし、正しい知識と適切な対応をすれば、トラブルを回避し、納得のいく形で退去することができます。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop