- Q&A
賃貸退去時の敷金返還!カビや破損、見積もり相場について徹底解説

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
敷金返還の見積もりは、原状回復(退去時の状態を元に戻すこと)の範囲と費用によります。カビや破損の状況を詳しく確認し、まずは不動産会社と相談しましょう。
賃貸物件を借りる際に支払う敷金は、家賃の滞納や、退去時の修繕費用に充当するために預けておくお金です。退去時には、部屋を借りた時の状態に戻す「原状回復」を行い、その費用を差し引いた残りが返還されるのが一般的です。ただし、原状回復の範囲は、借り主の故意や過失による損傷(壊してしまった、汚してしまったなど)と、通常の生活で生じる損耗(経年劣化、自然な消耗など)によって異なります。
今回のケースでは、クロスのカビとスライドドアのガラスの亀裂が、敷金返還に大きく影響する可能性があります。
クロスのカビ:カビの原因が、借り主の過失(換気不足など)によるものと判断された場合、修繕費用を負担する必要があるかもしれません。しかし、入居時からカビが発生しやすい環境だった場合や、自然現象による結露が原因の場合は、必ずしも借り主の負担とは限りません。
ガラスの亀裂:スライドドアのガラスに亀裂を入れてしまった場合、これは借り主の過失による損傷とみなされる可能性が高く、修繕費用を負担することになるでしょう。
賃貸借契約に関する基本的なルールは、民法によって定められています。特に、原状回復については、民法621条に規定があります。また、国土交通省が定める「原状回復のガイドライン」も、原状回復の範囲や費用負担の目安を示しており、トラブル解決の際に参考にされます。
多くの人が誤解しがちなのは、「すべての損傷は借り主の負担」という考え方です。実際には、経年劣化や自然損耗は、家賃に含まれるものと考えられており、借り主が負担する必要はありません。例えば、壁紙の日焼けや、家具の設置跡などは、通常の使用による損耗とみなされることが多いです。一方、タバコのヤニや、壁に開けた穴などは、借り主の故意による損傷とみなされ、修繕費用を負担する必要があります。
退去時には、まず不動産会社から修繕費用の見積もりを受け取ります。
交渉の際には、感情的にならず、冷静に根拠を説明することが重要です。
敷金返還に関するトラブルが解決しない場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
特に、高額な修繕費用を請求された場合や、不動産会社との交渉が難航している場合は、専門家の力を借りることで、より有利な解決に繋がる可能性があります。
敷金返還をスムーズに進めるためには、以下の3点が重要です。
1. 原状回復の範囲を理解する:経年劣化と故意の損傷の違いを理解し、自分の負担範囲を把握しましょう。
2. 見積もりを詳細に確認し、記録を残す:修繕内容と費用を詳しく確認し、写真などで証拠を残しましょう。
3. 不動産会社との交渉を試みる:納得できない場合は、冷静に交渉し、必要に応じて専門家の助けを借りましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック