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車の所有権と使用権:同棲カップルと車のトラブルを徹底解説!頭金とローン、名義と使用実態のからくり

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彼氏と別れることになり、彼女が車を所有したいと考えていますが、彼氏が「自分の車だ」と主張し、渡してくれません。法的にも彼の車であると言われたとのことです。彼女が本当に車を所有できるのか、法的根拠を知りたいです。ETCは彼名義です。
まず、車の所有権と使用権について理解しましょう。所有権とは、車そのものを所有する権利です。今回のケースでは、ローンを組んでいる間はローン会社が所有権を保有しています(所有権留保)。一方、使用権とは、車を実際に使用できる権利です。所有者とは別に、使用権を持つ人が存在することもあります。
今回のケースでは、彼女が頭金の大部分を支払っているものの、所有権はローン会社にあります。彼氏がローンを支払っている間も、所有権はローン会社にあり、彼女と彼氏のどちらにも所有権はありません。使用権についても、明確な合意がないため、どちらが使用権を有するかは複雑です。
このケースに関連する法律は、民法(契約に関する規定)が中心となります。具体的には、売買契約、債務不履行、不当利得などに関する規定が関係してきます。 ローン契約の内容も重要です。
「頭金を出したから、自分の車だ」という考えは、必ずしも法的根拠にはなりません。所有権はローン会社にあり、頭金はあくまでローン返済の一部です。また、「少しでも支払っていれば共同名義」という考え方も誤りです。共同名義にするには、ローン契約や所有権移転登記などの手続きが必要です。
彼女が車を所有したいのであれば、彼氏と話し合って、残りのローンを彼女が引き継ぐか、彼氏にローンを完済してもらう必要があります。 その後、ローン会社から所有権を移転してもらう手続きが必要です。 もし、話し合いがうまくいかない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。
話し合いがうまくいかない場合、または法的根拠を明確にしたい場合は、弁護士や司法書士に相談することが重要です。専門家は、複雑な法律問題を分かりやすく説明し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。特に、ローン契約の内容や所有権移転の手続きなど、専門知識が必要な場面では、専門家の助けが必要不可欠です。
今回のケースは、所有権と使用権の混同、そして明確な合意がないことが問題となっています。 車の所有権はローン会社にあり、頭金支払いやローンの一部返済だけでは、所有権や使用権を主張することは難しいです。 話し合いによる解決が最善ですが、困難な場合は、専門家への相談を検討しましょう。 ETC名義は所有権や使用権とは直接関係ありません。 法的トラブルを避けるため、契約書やローン契約書をよく確認し、今後のトラブルを未然に防ぐための対策を講じるべきです。
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