退去後すぐの内見、そのメリットと注意点
退去したばかりの部屋の内見は、実際に住む前の部屋の状態を確認する貴重な機会です。しかし、クリーニング前であるため、汚れや傷が目立ち、部屋の本当の状態を把握しづらいこともあります。そこで、今回は「クリーニング後の再内見」について、詳しく解説していきます。
今回のケースへの直接的な回答
結論から言うと、不動産屋に「クリーニングや修繕後に再度内見したい」と申し出ることは、全く問題ありません。むしろ、積極的に申し出ることをおすすめします。再内見は、契約前に部屋の状態を最終確認し、後々のトラブルを防ぐための有効な手段です。
関係する法律や制度:重要事項説明
不動産取引においては、重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)というものが法律で義務付けられています。(宅地建物取引業法第35条)これは、契約前に不動産会社が物件に関する重要な情報を説明するものです。再内見を通じて、この重要事項説明の内容と実際の部屋の状態が一致しているかを確認することも大切です。
重要事項説明には、設備の状況や修繕の予定なども含まれています。再内見時に、これらの情報と部屋の状況を照らし合わせることで、契約後の認識の相違を防ぐことができます。
誤解されがちなポイント:現状回復義務
賃貸契約では、入居者は退去時に「現状回復義務」(げんじょうかいふくぎむ)を負うことが一般的です。これは、入居者の故意や過失によって生じた損傷を修繕して、入居前の状態に戻す義務のことです。
しかし、経年劣化や通常の使用による損耗(自然損耗)は、現状回復の対象外となるのが原則です。再内見では、クリーニング後、どこまでが修繕されるのか、どの程度の傷が残るのかを確認し、後々のトラブルを避けるために、不動産会社と認識を共有しておくことが重要です。
実務的なアドバイス:再内見を成功させるために
再内見を申し込む際には、以下の点に注意しましょう。
- 事前に不動産会社に相談する: クリーニングや修繕のスケジュールを確認し、再内見の希望日時を伝えます。
- 確認事項をリストアップする: 事前に確認したい箇所(傷、設備の動作など)をリストアップしておくと、効率的に確認できます。
- 写真や動画を記録する: 気になる箇所は写真や動画で記録しておくと、後で確認する際に役立ちます。
- 疑問点は積極的に質問する: 不明な点があれば、遠慮なく不動産会社に質問しましょう。
再内見の際には、部屋の隅々まで確認し、気になる点があれば、不動産会社に説明を求めましょう。特に、契約書に記載されている内容と部屋の状態が一致しているかを確認することが重要です。
専門家に相談すべき場合とその理由
以下のような場合は、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することを検討しましょう。
- 修繕費用について疑問がある場合: 不当に高額な修繕費用を請求される可能性がある場合は、専門家に相談して妥当性を判断してもらいましょう。
- 契約内容に不明な点がある場合: 契約書の内容が理解できない場合や、不利な条項が含まれている可能性がある場合は、専門家に相談してアドバイスを受けましょう。
- 不動産会社との間でトラブルが発生した場合: 不動産会社との間で意見の相違が生じ、解決が難しい場合は、専門家のサポートが必要になる場合があります。
まとめ:今回の重要ポイントのおさらい
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
- クリーニング後の再内見は、契約前に部屋の状態を最終確認するための有効な手段です。
- 不動産会社に遠慮なく再内見を申し出ましょう。
- 再内見時には、確認事項をリストアップし、写真や動画を記録しておくと役立ちます。
- 疑問点は積極的に質問し、不動産会社との認識を共有しましょう。
- 修繕費用や契約内容について疑問がある場合は、専門家に相談することを検討しましょう。
再内見を通じて、安心して新生活をスタートできるよう、しっかりと準備を進めましょう。

