- Q&A
退去時の敷金トラブル!壁紙のヤニ、襖の破損…貸主を助けるには?

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
賃貸物件(アパートやマンションなど)を借りる際、家賃とは別に「敷金」を大家さんに預けますよね。
これは、借主が家賃を滞納したり、部屋を傷つけたりした場合に、その修繕費用などに充てられるためのお金です。
退去時に、部屋を元の状態に戻すための費用(原状回復費用)を差し引いた残りが、借主に返還されるのが一般的です。
今回のケースのように、退去時の部屋の状態が悪く、修繕費用が敷金を超えてしまう場合、貸主と借主の間でトラブルになることがあります。
このトラブルを「敷金トラブル」と呼びます。
ポイント:敷金は、あくまでも「預かり金」であり、退去時に精算されるものです。
今回のケースでは、借主が壁紙を汚損し、襖を破損、ゴミを放置するなど、明らかに部屋を損傷させています。
クリーニング費用が30万円を超えているというのも、部屋の状態を考えると妥当な範囲かもしれません。
貸主としては、まず、証拠をしっかりと確保することが重要です。
具体的には、
これらの証拠を基に、借主に対して修繕費用の支払いを求めることができます。
敷金を超過する分の請求も、状況によっては可能です。
今回のケースでは、貸主は毅然とした態度で、借主と交渉すべきです。
敷金に関するトラブルは、主に「民法」や、各自治体の「賃貸住宅紛争防止条例」に基づいて解決されます。
民法では、借主は、借りた物を善良な注意義務をもって使用し、退去時には原状回復する義務があると定められています(民法621条)。
一方、国土交通省のガイドラインでは、経年劣化や通常の使用による損耗は、貸主が負担すべきとされています。
しかし、今回のケースのように、借主の故意または過失による損傷は、借主が修繕費用を負担するのが一般的です。
また、各自治体の「賃貸住宅紛争防止条例」は、敷金に関するトラブルを解決するためのルールを定めています。
紛争が生じた場合、これらの条例に基づいて、専門家による調停やあっせんが行われることもあります。
ポイント:借主には、部屋を大切に使う義務があり、故意・過失による損傷は修繕費用を負担する責任があります。
敷金トラブルでよくある誤解として、
といったものがあります。
実際には、壁紙の汚れが、タバコのヤニや、借主の故意によるものであれば、借主が修繕費用を負担するのが一般的です。
また、敷金は、部屋の修繕費用に充てられるため、必ずしも全額返金されるとは限りません。
今回のケースでは、借主が「壁紙代も取られる筋合いはない」と主張していますが、これは誤解です。
借主の行為によって壁紙が汚損した場合は、借主が修繕費用を負担するのが原則です。
ポイント:部屋の損傷の原因が、借主の故意・過失によるものかどうかを、しっかりと見極めることが重要です。
今回のケースでは、貸主は、以下の手順で対応を進めるのがおすすめです。
訴訟を起こす場合、証拠が重要になります。
写真や見積書、借主とのやり取りなど、しっかりと証拠を揃えておくことで、裁判を有利に進めることができます。
ポイント:内容証明郵便の送付は、相手にプレッシャーを与えるだけでなく、証拠としても有効です。
今回のケースでは、弁護士や、不動産に詳しい専門家(宅地建物取引士など)に相談することをおすすめします。
専門家に相談することで、
など、様々なメリットがあります。
特に、借主が内容証明を送ると言っていること、貸主に暴言を吐いていることなどから、今後のトラブルがエスカレートする可能性も考えられます。
専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
ポイント:トラブルが深刻化する前に、専門家に相談することが重要です。
今回のケースでは、借主が部屋をひどく汚損しており、貸主は修繕費用を請求する権利があります。
重要なポイントは以下の通りです。
今回のケースでは、貸主が理不尽な要求を受けていますが、諦めずに、適切な対応を取ることで、正当な権利を守ることができます。
頑張ってください!
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック