- Q&A
連帯保証人制度は必要? 祖父が土地を失った経験から考える

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
連帯保証人制度について考える前に、まずはその基本的な知識から見ていきましょう。連帯保証人とは、簡単に言うと、借金をした人(主債務者と言います)が、もしお金を返せなくなった場合に、代わりに返済する義務を負う人のことです。
連帯保証人は、通常の保証人よりも責任が重いのが特徴です。通常の保証人は、まず主債務者に請求するように求められますが、連帯保証人は、債権者(お金を貸した人)から直接、全額の返済を求められる可能性があります。これは、連帯保証人が「連帯」して責任を負うためです。
連帯保証人になるには、原則として本人の意思が必要です。しかし、場合によっては、本人の知らないうちに連帯保証人になっているケースも存在します。例えば、相続が発生した場合、相続人が被相続人(亡くなった人)の連帯保証債務を承継することがあります。
この制度は、お金を貸す側にとっては、万が一のときに回収できる可能性を高めるための重要な手段です。しかし、保証人になる人にとっては、大きなリスクを伴うため、慎重な判断が求められます。
今回の質問者さんの祖父が土地を失ったというケースは、連帯保証人の責任が非常に重いことを示す典型的な例です。祖父が連帯保証人になった借金が返済不能になったため、土地を差し押さえられたと考えられます。
もし連帯保証人制度がなければ、祖父は借金の返済義務を負うことはなかったかもしれません。しかし、連帯保証人制度がなくなった場合、お金を貸す側は、より慎重にお金を貸すようになり、場合によっては融資自体を控える可能性もあります。
連帯保証人制度の是非を問うことは、非常に難しい問題です。制度が持つメリットとデメリットを理解した上で、個々の状況に応じて慎重な判断をすることが重要です。
連帯保証人制度に関する法律としては、民法が中心となります。民法では、保証契約に関する基本的なルールや、保証人の責任範囲などが定められています。
また、2020年4月1日に施行された改正民法では、保証に関するルールが大きく変更されました。主な変更点としては、
などがあります。
これらの改正は、保証人の保護を強化し、不当な不利益を被ることを防ぐことを目的としています。しかし、連帯保証人を取り巻く状況は複雑であり、法律の知識だけでは解決できない問題も存在します。
連帯保証人制度について、誤解されがちなポイントをいくつか整理しておきましょう。
① 借金の額は保証人が自由に決められる:
保証できる金額は、借金の額によって決まります。保証人が勝手に金額を決めることはできません。根保証契約(極度額が定められていない連帯保証契約)の場合、保証人が負う責任の上限額(極度額)が定められていないと無効になる可能性があります。
② 連帯保証人は、必ず全額を返済しなければならない:
連帯保証人は、主債務者が返済できない場合に、債権者から全額の返済を求められる可能性があります。しかし、連帯保証人が複数いる場合は、保証人の負担割合が定められていることもあります。また、主債務者の財産状況などによっては、連帯保証人の負担が減額されることもあります。
③ 連帯保証人は、主債務者の借金の理由を知る必要はない:
連帯保証人になる前に、主債務者がなぜ借金をしたのか、その理由を知っておくことは非常に重要です。借金の理由によっては、返済が滞る可能性が高く、連帯保証人が大きな負担を負うことになります。
④ 連帯保証人は、契約を途中でやめることができる:
原則として、連帯保証契約を途中で解約することはできません。しかし、契約内容によっては、解約できる場合もあります。また、主債務者が借金を完済すれば、連帯保証人の責任もなくなります。
連帯保証人にならないためには、以下の点に注意しましょう。
もし、すでに連帯保証人になってしまった場合は、主債務者の返済状況を定期的に確認し、返済が滞りそうな場合は、早めに債権者と相談するなど、適切な対応をしましょう。
連帯保証に関する問題は、複雑で専門的な知識が必要となる場合があります。以下のようなケースでは、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
専門家への相談は、問題解決への第一歩となります。一人で悩まず、専門家の力を借りることも検討しましょう。
連帯保証人制度は、お金を貸す側と借りる側の双方にとって、重要な役割を果たしています。しかし、連帯保証人になることは、大きなリスクを伴います。今回の記事で解説した重要ポイントを改めて確認しましょう。
連帯保証人制度について正しく理解し、賢く利用することが、トラブルを避けるために重要です。そして、もし不安なことがあれば、専門家へ相談するようにしましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック